研究分担者 |
林 敏浩 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (90264142)
越智 洋司 徳島大学, 工学部, 助手 (80314847)
緒方 広明 徳島大学, 工学部, 講師 (30274260)
古郡 延子 (株)アイネス, リサーチセンター, 主任研究員
脇田 里子 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (20251978)
金 群 徳島大学, 工学部, 助教授 (20274251)
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配分額 *注記 |
10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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研究概要 |
我々は,WWWに代表されるインターネットを利用したオープンで拡張可能な日本語学習用電子辞書システムの研究として,待遇表現学習システムJecy,漢字熟語辞書システムKIDS-II,擬音語擬態辞書システムJamios,漢字学習支援システムJUPITERおよびAnckleのプロジェクトを進めた.Jecyは対人関係に着目した待遇表現学習支援システムであり,待遇表現知識ベースと文化的な差異による対人関係の捉え方をフォローする環境を実現した.そして,待遇表現辞書Jedyへと応用した.JAMIOSは,擬音語・擬態語を対象にマルチメディア情報を用いて,文化的な差異による意味理解と,マルチメディアをキーにした柔軟な電子辞書を実現した.KIDS-IIは,漢字熟語の類推を支援する辞書システムであり,漢字の出現頻度に着目した任意の漢字熟語に対する読み候補導出機構を実装した.JUPITERは,KIDS-IIを応用したものであり,情報フィルタリング技術を応用して学習漢字を選定する漢字選定フィルタリングを実装した.Anckleは,日本語と中国語における漢字の意味差異を考慮した学習支援を行う学習支援システムである.本システムは,日中の差異知識を扱う電子辞書を持ち,ソフトウェアエージェントを利用して,学習者と母語話者のコミュニケーションを支援する.これらのシステムはWindows上で動作し,ソフトウェアコンポーネント化によるインターネット対応の枠組みで実装した.また,各システムは日本語教育現場での試用評価を行い,良好な結果が得られた.
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