研究課題/領域番号 |
09558034
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
美濃 導彦 京都大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (70166099)
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研究分担者 |
亀田 能成 京都大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (70283637)
八木 啓介 京都大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (60293940)
角所 考 (角 所考) 京都大学, 総合情報メディアセンター, 助教授 (50263322)
渡辺 正子 京都大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (70127158)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1997年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 遠隔講義 / 自動撮影 / 機能カメラ / 分散協調 / ビデオ処理 / 人物位置計測 / 動的状況 / 講義支援 / コンテキスト |
研究概要 |
画像認識技術を遠隔講義システムに利用するという立場から研究を行った。遠隔講義システムには、画像認識技術だけでなく、通信技術、マルチメディア技術が必要で、それ以上に大切なのが教育的側面である。このことを理解した上で、講義室で行われる講義を固定位置に設置された複数台の首振りカメラを用いて如何に映像化するか、という点を中心に研究を進めた。得られた研究成果は以下の3点である。 1.利用できるカメラを観測用カメラと撮影用カメラに分けると、観測と撮影が独立に考えられるという利点がある。この結果、カメラ間の協調問題が観測するカメラ群の協調と撮影カメラ群の協調、観測カメラ群と撮影カメラ群のコミュニケーションに分離でき、システムの設計が容易になった。カメラの配置に関しても、観測カメラ群は講義室がすべて観測できるような配置、撮影カメラ群はいい映像が取得できるような配置を考えるだけでよい。 2.観測カメラ群と撮影カメラ群のコミュニケーションは動的状況を介して行うようにした。すなわち、観測カメラからの情報を動的状況に写像し、動的状況に基づいて撮影カメラを制御する。これにより、動的状況を明確に定義すれば、動的状況に写像できるという条件で、観測はカメラだけでなくさまざまなセンサーを併用できる。また、撮影カメラも動的状況に依存して制御する規則を書くことで観測と独立に制御できる。 3.撮影カメラの制御規則を受講者が書くことによって、遠隔地の受講者がカメラを制御することが可能になった。この問題は、基本的には、資源割り当て問題になり、多数決の原理を適用するのが有効であることが判明した。
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