研究課題/領域番号 |
09558042
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 筑波技術短期大学 |
研究代表者 |
清水 豊 筑波技術短期大学, 聴覚部・電子情報学科, 教授 (50231733)
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研究分担者 |
皆川 洋喜 筑波技術短期大学, 聴覚部, 助手 (00273285)
佐々木 忠之 茨城大学, 教育学部, 助教授 (50225877)
長岡 英司 筑波技術短期大学, 視覚部, 助教授 (30227996)
渡辺 哲也 日本身体障害者雇用促進協会, 担当研究員
篠原 正美 工業技術院生命工学工業技術研究所, 主任研究官
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1997年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 触覚情報 / 視覚情報 / 盲人用パソコン / 触覚ディスプレイ / 触覚マウス / マルチメディア |
研究概要 |
全盲のパソコン利用者にとって、GUIや図形イメージが多用される現在のパソコンシステムが極めて使い難いことを踏まえて、触覚や聴覚の支援による問題解決を試みるシテスムの実用化を狙いとした盲人用マルチメディア・パソコンの研究を行った。 晴眼者がマルチメディアにアクセスする場合に利用する視覚ディスプレイやマウスの代替をなすために、触覚グラフィック・ディスプレイと触覚マウスをヒューマン・インターフェースとするシステムを開発した。触覚グラフィック・ディスプレイは画面情報を40x30本の触知ピンの上昇に対応させて触覚提示するものであり、これを市販のPC/AT型パソコンで動作させることができた。また、触覚マウスは8x8本の触知ピンによって画面上の任意の位置に対応する視覚情報をキャプチャーするものを試作した。これらのデバイスはPC/AT型パソコンに対して標準で提供されるパラレルIOポートでの駆動を可能にした。 また、これらを現在、最もポピュラーなWindows98のOS上で動作するユーティリティ・ソフトウエアを構築した。さらに、当該システムには文章など画面上の文字で提示される情報については、聴覚利用型のスピーチシンセサイザーによって聞き取れることを可能にするスクリーンリーダーソフトウエアを搭載させ、システムの役割分担を実施させた。これら触覚ディバイスを制御系として全盲パソコン利用者は単純なグラフィック情報や表構成、レイアウト構成などの概略を知ることができるようした。 システムの評価実験から、Windows98のOSで動作する殆どの市販アプリケーションを触覚系デバイスと同時に動作でき、当該システムが全盲のパソコン利用を支援できることが確認された。
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