研究概要 |
国文学や歴史の研究においては,著者・作品・書誌・所在の各情報が任意語から自由に検索でき,かつ関連情報に自在にトラバースができる古典籍の統合目録データベースの構築が強く望まれている。そこで,(1)内容を構築するためのDB構築システムと(2)多数ユーザにDBの検索閲覧サービスを提供する電子資料館システムを検討開発した。両システムは,今後引き続き,実際の業務に使われる予定である。 (1) DB構築システム 本統合DBは,巨大でデータ間に複雑な相互関係を持つので,オブジェクト指向DBを使ったDB構築システムを開発した。また,Javaを用いた使い易いGraphical User lnterfaceを実現し,データ入力と修正の容易化を実現した。このDB内容をSGMLテキストに変換する機能も実現した。 (2) 検索閲覧サービスシステムとサービス実験 インターネットWWW環境を利用し、以下の特色を持つ検索閲覧サービスシステムを実現した。 ○SGMLテキストファイルを全文検索エンジンで検索することによる高速検索。 ○全文検索の活用により,誰もが簡単に自在な検索を行える。 ○ハイパーリンクにより関連する情報を自在にたどれる。 本検索閲覧サービスは,インターネット上(http://www.nijl.ac.jp/infocenter.html)で実験公開している。その内容の豊富さと使い易さについて,ユーザの好評を博している。
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