研究課題/領域番号 |
09558073
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
環境影響評価(含放射線生物学)
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
佐々木 政子 東海大学, 総合科学技術研究所, 教授 (00090514)
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研究分担者 |
新井 清一 鐘紡(株), 化粧品研究所, 主任研究員
中山 孝男 東レテクノ(株), 部長代理(研究職)
青島 武 英弘精機(株), 取締役(研究職)
渡辺 正勝 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助教授 (40124226)
市橋 正光 神戸大学, 医学部, 教授 (00030867)
竹下 秀 東海大学, 総合科学技術研究所, 学振特別研究員PD
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
1998年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1997年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 太陽UV-B / 太陽紫外線 / 人体用小型太陽UV-B線量計 / 太陽UV-Bの人体被曝量 / 人体被曝小型線量計 |
研究概要 |
太陽UV-Bは全太陽放射に占める量が0.2%と少なく、天候や雲などの影響を受けやすいこともあってその測定は容易ではない。しかし、近年成層圏オゾンの減少による太陽紫外線UV-Bの地上到達量が増加傾向にあり、太陽UV-Bの人体影響を評価するための小型でかつ精度の高い計測器が必要である。研究代表者等は気象用の太陽UV-B放射計を開発し、すでに日本および世界で200台強が観測に使用されている実績を持つ。本研究では、この経験を生かして人体用の太陽UV-B線量計の開発と取り組んだ。試作した線量計は2種類である。1つは人体のどこにでも装着可能なかつ約30gのカード型のでTokai SB-1と呼ぶ。1つはTokai SB-2と呼称し、SB-1より大きいが8個を同時に計測できる。また、長時間測定も可能とした。両者の性能は分光感度、領域外光のブロッキング、斜入射特性を、光源に1)キセノンランプと分光器を組み合わせた系、2)国立岡崎共同利用研究機構基礎生物学研究所の大型スペクトログラフ、3)太陽光を用いて評価解析した。両プロトタイプ共に領域外光のブロッキングと斜入射特性に改良点が見いだされ、改善を重ね2年を経過した。校正をするまでには至らなかったが完成段階にあり現在最終機能チックを行っている。試作器の製作を進めながら、市販センサーを使用して戸外で人体が浴びる太陽UV-Bの計測における問題点を探った。その結果、戸外環境は雪面を除いて測定に大きい影響は与えないこと、測定部が太陽に対向しているかどうかと太陽高度角が測定に大きく関与すると判明した。試作器は量産が可能になれば人体の太陽UV-B被曝量の統計的計測と解析に役立つと考えられる。
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