研究課題/領域番号 |
09558079
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 富山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
田畑 勝弘 富山工業高等専門学校, 環境材料工学科, 助教授 (00271594)
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研究分担者 |
宮谷 大作 富山工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (20018980)
丁子 哲治 富山工業高等専門学校, 環境材料工学科, 教授 (80092790)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1997年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 窒素酸化物 / 環境保全 / 低環境負荷材料 / スピネル型フェライト / 低温 / 反応性セラミックス / 置換金属イオン / 粒径制御 / 室温プロセシング / フェライト生成反応 / 室温 / 溶存酸素濃度 / 金属イオン濃度 / 窒素酸化物除去 / 低温固気反応 |
研究概要 |
移動発生源から排出される窒素酸化物を還元無害化するシステムとして,貴金属解媒もより高活性で安価かつ環境負荷が小さい材料を用いる新しいシステムを検討し,その材料として鉄酸化物フェライトが有効であることを見出した。反応温度65℃において湿式酸化法により調整したマグネタイト,マンガン置換マグネタイト,ニッケル置換マグネタイトそして亜鉛置換マグネタイトは、250〜350℃において静止法と流通法のいずれの方法によっても一酸化窒素の酸素を固相に取り込み、窒素へ還元する事がわかった。今年度は、より高い反応性を示す材料を得るため、微粒子フェライト生成法を検討した。結果、従来65℃以上の加熱が必要であった湿式法が,pHや溶存酸素濃度を制御する事によって室温でも可能であり,かつ,微粒子が得られる事が見出された。この微粒子フェライトを用いて一酸化窒素との反応性を検討したところ、250℃以上では、65℃以上で得られたフェライトよりも高い高率で還元反応することがわかった。今回調整した微粒子フェライトではしかしながら、窒素酸化物還元反応は250℃以下では進行しないことがわかった。また今年度は、流通法における窒素酸化物還元速度とフェライトの鉄と置換する金属イオンとの関係も検討したが、静止法の場合とは異なり、置換金属イオンの種類と置換量は窒素酸化物還元速度にほとんど影響を及ばさないことがわかった。今後は、酸化したフェライトの活性化反応との組み合わせにより、新しいシステムの実用化に向けた実験を進めて行く。
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