研究課題/領域番号 |
09558098
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
塩田 清二 昭和大学, 医学部, 教授 (80102375)
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研究分担者 |
岩瀬 みち子 昭和大学, 医学部, 講師 (80119164)
水島 秀勝 昭和大学, 医学部, 講師
中条 茂男 昭和大学, 薬学部, 助教授 (50119236)
八木 健 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助教授 (10241241)
矢田 俊彦 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (60166527)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1997年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | PACAP / 脳虚血 / 神経細胞死 / シグナル伝達 / 免疫組織化学 / 遺伝子組織化学 / マウス / ラット |
研究概要 |
脳梗塞や脳痴呆の治療薬は多数存在しているが、有用なものはきわめて少なく、しかもそれらの作用機序も不明な点が多い。PACAPはラットの海馬の遅発性神経細胞死を有意に抑制することを著者らは既に報告している。さらに、著者は、虚血による遅発性神経細胞死過程の細胞内シグナル伝達機構にMAPキナーゼが関与し、そのうちJNK/SAPK活性が虚血により亢進することを明らかにした(Neurosci Lett,1999)。またPACAPは、虚血負荷においてJNK/SAPKのリン酸化を抑制することを著者は明かにしている(Ann NY Acad Sci, 1998)。さらにPACAPのラットの脳室内投与実験により髄液のIL-6が有意に上昇すること、またこのIL-6は反応性グリア細胞で産生されることが明らかになり、PACAPは神経細胞あるいはグリア細胞に作用して神経細胞死を抑制する可能性の高いことが明らかになった。著者は、PACAPによる神経細胞死防御を直接証明するために、PACAPレセプターのトランスジェニックマウスを作成し、虚血実験を行うことを計画した。最近ようやくその遺伝子改変マウスの作成に成功し、現在この遺伝子過剰マウスを繁殖させている。近日中にはこの遺伝子改変動物をもちいて虚血実験を行い、PACAPによる遅発性神経細胞死抑制の実態を明らかにする予定である。
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