研究課題/領域番号 |
09558112
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
|
研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
山田 芳文 宇都宮大学, 工学部, 教授 (70005429)
|
研究分担者 |
伊藤 聡志 宇都宮大学, 工学部, 助手 (80261816)
上村 佳嗣 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (20233950)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 磁気共鳴映像法 / MRI / 光学情報処理 / ホログラフィ |
研究概要 |
1. CAMACデータ収録システムを導入して既存のプロトタイプNMRフレネル変換映像法システムの整備を行い、映像法システム運転のコンピュータ制御による省力化、実験の効率化を図った。さらに、中磁場用の位相拡散フーリエ法による映像法システムの整備も併せて行い、低磁場、中磁場のフラッシュMRI相当の高速データ収集が行える映像法システムを実現した。 2. ホログラフィでは立体映像の再生が可能であるが、フレネル変換映像法に於ても、空間情報をエンコードする特徴磁場形状に工夫を凝らせば二次元的走査で三次元立体映像再成の可能性がある。そこでこのような目的のための、NMRフレネル変換映像法の特徴磁場形状について検討を行い、二次元的走査によっても不完全ではあるが、三次元像の再生が可能なことを数値的シミュレーションによって明らかにした。 3. 市販の超高精細液晶プロジェクターを改造してホログラフィック光学映像再構成システムを試作し、整備した高速データ収集が行える映像法システムとオンラインで結合して小形試料を対象としたオンライン実時間ホログラフィック映像再構成システムを構築した。 4. 種々のサンプルについてオンライン実時間映像再構成の実験を行い、データ収集を行いながら映像を見ることができることを確認した。併せて動きのあるファントームの映像化実験を行い、データ収集時間が数十ミリ秒の超高速映像法でなくとも数秒程度の通常の高速映像法を用いても、位相拡散フーリエ法のデータが局所の情報を強く反映したものである性質により、大きなアーティファクトを伴うことなく、動画像再構成が可能であることを明らかにした。 5. 以上により、本研究の所期の目的は達成されたが、本研究の結果を踏まえて臨床用の実用機における実時間NMR映像再構成システムの実現を目指したい。
|