研究課題/領域番号 |
09558122
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
南谷 晴之 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (70051779)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 体調モニタ / 健康管理 / 体温センサ / 脈波センサ / pHセンサ / パルスオキシメータ / マウスピース / テレメータ / ストレス / マウスピースセンサ |
研究概要 |
本研究では、日常生活を送りながら、作業中、運動中あるいは睡眠中に種々の生理情報を簡便かつ非侵襲的に精度よく検出する方法として、口腔内から脈波、血中酸素飽和度、体温、唾液pHなどの生体信号を直接取得するマウスピース型(義歯型)マルチセンシングシステムを開発し、その有効性を検証した。光電脈波測定用の光センサにはLEDとホトダイオードの組み合わせ、口腔内温・呼吸センサにはサーミスタブリッジ、唾液pHセンサには酸化イリジウム電極を用い、それぞれ口蓋動脈近傍と上顎唾液腺近傍に密着するように歯科用レジンで作製されたマウスピースに埋め込まれている。2波長脈波(パルスオキシメータ)センサからの光電脈波信号をフィルタリング処理により心拍変動成分と呼吸変動成分に分離している。各センサは、口唇部からリード線を介して腰部に装着した外部電源と増幅・処理回路およびテレメータに接続される有線式であるが、これらの生体信号はPFM-FM方式の無線テレメータにより10数m四方の近距離で受信した後、コンピュータに取り込まれる。小型・軽量のテレメータ化をはかったことにより、作業時、運動時、睡眠時などの生理情報の取得が軽拘束で連続的に可能となり、パソコンへのデータ転送・蓄積、ネットワークへのデータ転送を可能にした。得られた生理情報の経時変化を連続モニタリングし、トレンド解析、リズム解析、スペクトル解析を行い、体調・健康状態に関する情報とその時間推移を表示することが可能である。開発したパソコンベースの体調・健康管理解析システムは、若年者から高齢者に至る幅広い層に対して作業中、睡眠中、運動中など種々の生活面でその身体状態に応じた生理情報を提供するのに有効である。
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