研究課題/領域番号 |
09559006
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
佐々木 伸太郎 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 教授 (10092553)
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研究分担者 |
佐々木 勝成 理学電機株式会社, システム設計部, 技術補
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
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キーワード | X線回折 / イメージングプレート / 高分子材料 / 結晶構造解析 / 結晶化度 / 画像処理 / 配向 / X線回析 / 構造解析 / 高分子 |
研究概要 |
円筒型イメージングプレート検出器を装備したX線回折装置により測定したX線散乱データから最大限の情報を引き出すための画像処理システムを構築し、高分子材料の結晶構造および高次構造の解析に適用した。解析システムはノートパソコン上でも十分に動作できるものとした。画像処理によって加工されたデータは自動的に整理され、結晶構造解析、配向度・結晶化度の解析などそれぞれの目的に応じたデータとして自動出力され、さらに、これらを処理する別のプログラム群も構築した。これにより、ユーザーはそれぞれ身近のパソコンで、自由にさらなる解析を行なうことができるシステムとなり、実際に、X線回折装置に附属したソフトウエアとして製品となった。 高分子の繊維試料では、その一軸配向の方向が入射X線に対し適当な方向を向いていても、図形の特徴からその幾何学的な配置を割りだし全ての補正や処理を行なうことができるように処理方法を開発し実装することができた。これにより、従来からの子午線近傍での特異点問題を解消し、いわゆるブラインド領域なしでの測定を可能にした。 このシステムにより、幾つかの複素環式導電性高分子、ポリフェニレンスルフィドなどの耐熱性高分子、ポリ(乳酸)などの生分解性高分子、種々のくし形高分子などの結晶構造を解析した。さらに、従来は特別な装置と多くの労力を要していた配向度や結晶化度の解析が、適当にセットされた試料についてもコンピューター上での処理により、容易に行なえるようになった。
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