研究課題/領域番号 |
09559018
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
広領域
|
研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
佐々木 敏由紀 国立天文台, ハワイ観測所, 助教授 (80178657)
|
研究分担者 |
西村 徹郎 国立天文台, ハワイ観測所, 教授 (90260017)
川口 健太郎 岡山大学, 理学部, 教授 (40158861)
家 正則 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 教授 (30111446)
海老塚 昇 通信放送機構, 共同研究員
北川 清一郎 ナルックス株式会社, 研究者 代表取締役
若木 守明 東海大学, 工学部・光学工学科, 教授 (20100993)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1997年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
|
キーワード | 天体望遠鏡 / グリズム / 高屈折率光学材質 / 格子形状 / 高屈折率光学材料 / 透過型回折格子 / 天体分光撮像観測装置 / レプリカ格子 / イオンエッチング / 高屈折率材料 / 回折格子形状測定 |
研究概要 |
本研究においては、すばる望遠鏡の可視微光天体分光撮像装置(FOCAS)、近赤外線ステラコロナグラフ(CIAO)、名古屋大学の可視-近赤外線分光撮像観測装置(Trispec)等に用いられるグリズム(透過型回折格子)の開発研究を行った。先ず、試作グリズムの評価を行うため、回折光の強度分布からFFT等を用いた信号処理を用いて格子形状を復元する回折格子形状計測システムを開発した。また、このシステムを単色計や複数の発光ダイオードを組み合わせることにより、回折効率を測定することができるようにした。 CIAO用グリズムとしてはフッ素系赤外線透過樹脂に、超精密3次元加工装置に取り付けた単結晶ダイアモンドバイトで回折格子の加工を行い、約65-70%の高い回折効率が得られた。FOCAS極低分散〜中分散グリズムおよび3種類のTrispec低分散グリズムはガラスプリズム基板上に樹脂のレプリカ加工を行う方法にて製作し、80%以上という高い回折光率が得られた。 FOCAS超高波長分解能グリズムとCIAO分光モード用グリズムは屈折率1.9以上の光学材料に深さ数μmの格子を直接加工する必要あり、ニオブ酸リチウム(LiNbO3:LN)やZnSeを透過回折格子に加工するため、さまざまな方法で試作し評価を行ったが、所要の性能を達成するにはさらなる研究開発が必要である。 また、赤外線高分散分光器として従来の反射型回折格子分光器に対して装置全体のサイズを1/4に縮小することが可能なゲルマニウムの透過反射回折格子の試作を行い、格子形状や表面粗さは2.0μm近傍では改善の余地はあるが、10μmにおいては充分に実用可能であることを実証した。
|