研究課題/領域番号 |
09591002
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長谷川 寿一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30172894)
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研究分担者 |
巌佐 庸 九州大学, 理学部, 教授 (70176535)
山村 則男 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (70124815)
佐倉 統 横浜国立大学, 経営学部, 助教授 (00251752)
内井 惣七 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60027539)
山岸 俊男 北海道大学, 文学部, 教授 (80158089)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1997年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 進化生物学 / 人間科学 / 本性 / 進化心理学 / 科学哲学 / 倫理 / 性 / 文化 |
研究概要 |
本研究の成果はおおきく次の3点にまとめることができる。1)国際公開フォーラム「人間性の進化的理解:人文社会科学と進化学」(1997年11月8日)及びワークショップ「人間行動と進化-人間行動生物学の可能性」(同11月9日)の開催(いずれも東大本郷キャンパス)、2)「人間の進化的理解研究会」の開催(計9回、東大駒場キャンパス)、および3)「人間の進化的理解メーリングリスト(human)」の開設である。 1)のフォーラムでは、M.Daly,M.Wilson各教授(McMaster大、進化心理学)、M.Ruse教授(Guelph大、科学哲学)を講演者として招き、進化生物学が人間理解にどのように貢献するかが議論された。翌日のワークショップでは、犯罪学、行動遺伝学、科学史、数理生態学、自然人類学の専門家の話題提供とそれに関する議論が交わされた(いずれも参加者約100名)。2)の研究会では、本研究のメンバーを中心に8回の研究発表と討論が行われた。テーマは、研究史、性、文化、認知、社会性、倫理、生物観、生殖生理など多岐にわたり、のべ参加者は200人を越えた。3)は、創価大学の畝見教授の尽力により開設され、インターネット上で意見交換、情報交換が活発に交わされている。現時点で約300名がこのMLを利用している。昨年度から2年間にわたって、本科学研究費の支援により、わが国で初めての進化学と人間科学(とくに心理学)の橋渡しを目指して活動してきたが、一応のたち上げに成功できたと総括できる。今後は、啓蒙にとどまらず実証研究を進めながら、この分野の発展にさらに努力していきたい。
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