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プラトンの『国家』における市民の生存益に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09610005
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 哲学
研究機関上越教育大学

研究代表者

藤沢 郁夫  上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (70002376)

研究分担者 田中 伸司  静岡大学, 人文学部, 助教授 (50207099)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード生存益 / 身体の所有 / 術の類比
研究概要

本研究はプラトンの『国家』における市民の生存益を主題としている。研究代表者は、はじめに生存益が問題とされる文脈を特定した。そうすることによって、市民の生存益には種々の制約が課せられていることが明らかになった。本研究の達している結論からいえば、この制約は外的制約と内的制約に区別される。外的制約は、主として体育と医術の協力関係という文脈で論じられるが、国家を成立させている枠組みを自壊させないための条件として提出されている。それは欲望の充足を際限なく放任しておく贅沢国家への警鐘でもあった。いっぽう内的制約とは、その核心に「身体の所有」という問題を抱え込む厄介なテーマとならざるをえないが、制約の一つの表現としては、犯罪の加害者と被害者との関係において、賠償の特定化という問題において、プラトンは十分な検討を加えていないこととして現われ、またもう一つの表現としては、結婚と子作りの国家管理にあたる守護者ないし固有の意味での支配者に関わる虚偽意識という問題として、現れている。
また研究分担者は、プラトンの『国家』第一巻において、「「術の類比」の射程に関する研究」を行なった。すなわち、『国家』第一巻は正義の「何であるか」を問いうる新たな語りの地平を生成させ、人のあり方と国家のあり方が同じ一つの問題として研究されなければならない次第を明らかにしている。そのことによって第一巻は、第二巻以降の叙述の仕方を準備し、かつまた定めているのである。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 藤澤郁夫: "プラトン『国家』における市民の生存益について" 上越教育大学研究紀要. 17・2. 791-804 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田中伸司: "正義の技術-『国家』篇第一巻における正義の語り-" 静岡大学人文学部人文論集. 49・1. 81-136 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤澤郁夫: "アテナイ民主制の諸成果から見たソクラテスの刑死" 上越教育大学研究紀要. 18・2. 655-666 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ikuo FUJISAWA: "On the Citizens' Being worth Living in Plato's Republic" Bulletin of Joetsu University of Education. Vol.17, No.2. 791-804 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shinji TANAKA: "Thechne of Justice in Plato's Republic" JINBUN RONSHU of Shizuoka University. Vol.49, No.1. 81-136

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ikuo FUJISAWA: "Socrateg Death by Law from the point of Results of Athenian Democracy" Bulletin of Joetsu University of Education. Vol.18, No.2. 655-666 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤澤郁夫: "プラトン『国家』における市民の生存益について" 上越教育大学研究紀要. 17・2. 791-804 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 田中伸司: "正義の技術-『国家』篇第一巻における正義の語り-" 静岡大学人文学部人文論集. 49・1. 81-136 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 藤澤郁夫: "アテナイ民主制の諸成県から見たソクラテスの刑死" 上越教育大学研究紀要. 18・2. 655-666 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 藤澤郁夫: "プラトン『国家』における市民の生存益について" 上越教育大学研究紀要. 17・2. 791-804 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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