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朝鮮総督府機関紙『朝鮮』の哲学思想関係時期の分析

研究課題

研究課題/領域番号 09610042
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 思想史
研究機関埼玉大学

研究代表者

権 純哲  埼玉大学, 教養学部, 助教授 (80253178)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード朝鮮思想 / 植民地主義 / 朝鮮総督府機関紙 / 思想政策
研究概要

『朝鮮』の哲学思想関係記事を発掘整理しながら、総督府の思想政策の推移を追跡し、それらの記事執筆者の論点を分析することを目的としたこの研究では、まず基本作業として総督府機関紙『朝鮮』の書誌的考察を行うとともに、総督府の基本的な思想政策を理解するために『朝鮮』から見る朝鮮統治と思想問題を考察した。当初の計画にあつた記事執筆者の論点分析作業は、いくつかの難点によつて行えず、今後の課題として残った。
朝鮮総督府機関紙は、当初の『朝鮮総督府月報』のときには、各般状況の「蒐録」を目的としたが、規程変更によってて改められた『朝鮮彙報』では各般状況を「広く知悉せしむる」ことが目的とされる。つまり、情報の「収集」から情報の「周知」への転換があったのである。『朝鮮彙報地方号』発行もその現れであろう。特に朝鮮の民衆との接触の多い官吏や教員などに必要な情報提供の役割を担っていたことがうかがえる。『朝鮮』になってからも、その基本方針は継承されていく。特集が多くなる『朝鮮』の編集上の特徴と、ページ数の漸次的減少傾向からは、広報誌的役割の維持努力を感じさせるとともに、激変していく時局との関係をうかがわせている。
つぎに、『朝鮮』から見る朝鮮統治と思想問題においては、注目される記事を、朝鮮の思想状況:独立運動の分析、総督府の思想課題、新しい思想の模索、「皇化」行事、日韓併合の歴史的理解、制度の歴史的沿革:文明化、外国人の朝鮮統治認識と海外事情報告、などの項目を立てて、その内容の紹介と分析を行った。
現在、一、総督府機関紙『朝鮮彙報』と『朝鮮』の朝鮮語版の調査、二、『朝鮮』記事目録索引データベースの公開作業が、課題としてある。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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