研究課題/領域番号 |
09610047
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
倫理学
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
神野 慧一郎 摂南大学, 経営情報学部, 教授 (10046948)
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研究分担者 |
霜田 求 熊本学園大学, 経済学部, 助教授 (90243138)
石崎 嘉彦 摂南大学, 国際言語文化学部, 教授 (80232289)
長沼 忠兵衛 摂南大学, 国際言語文化学部, 教授 (60019065)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | エートス / ラートブルフ / 人間本性 / 市民革命 / 社会変動 / 自然権 / 社会理論 / スピノザ / 思想史 / 政治史 / 人権 / 社会正義 / シュトラウシアン / リベラリズム |
研究概要 |
本年度の研究は、このテーマでの研究の最終年度のため、研究成果をまとめる作業が中心となったので、過去2年間の研究実績をも含んだものとなっている。神野は、エートスや道徳また人間社会などといった概念と深い関わりを持つと思われる「人間本性」という概念について、生物学的な知見をも考慮に入れつつ、分析を試みた。長沼は、イギリス市民革命における宗教と政治の関わりの問題を解明することを通じて、本研究のテーマを掘り下げていった。石崎は、近代社会理論の破産状況とその原因に考察を加え、そのような状況がもたらされたことの根底に、近代「科学」と「歴史」という、ともに自然権否定という点で共通する二つの知的分野のパラダイムが存していると指摘した上で、そこから、近代社会理論の危機的状況を突破していく為には、自然権の理論を軸にして社会理論を再構築すべきだとする結論を引き出した。また霜田は、二十世紀におけるドイツの社会変動(ワイマール民主主義からナチス的全体主義を経て戦後民主主義に至る迄)と、それに対応した価値観の変遷の問題を、ラートブルフを通じて考察した。なお当初の研究分担者には含まれていなかったが、途中から河村が我々の共同研究に協力者として加わり、コナートスをスピノザにおける自然権と見る立場から、スピノザの国家論をその哲学的思想全体の中に位置づけることを試みた。
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