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武満 徹の作曲様式-音の身ぶりと音楽的コンテクスト

研究課題

研究課題/領域番号 09610053
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 美学(含芸術諸学)
研究機関愛知県立芸術大学

研究代表者

楢崎 洋子  愛知県立芸術大学, 音楽学部, 助教授 (50254264)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード音の身ぶり / musical context
研究概要

武満徹(1930〜1996)の作品を音の身ぶりの観点から分析し、音の身ぶりから曲全体のコンテクストがどのように導かれているか、また、武満の音の身ぶりはどこに由来するのかを考察した。
武満の器楽作品とオーケストラ作品をはじめとするコンサート用作品ならびにポップソング、映画音楽を対象に各作品において敷衍される最小単位としての旋律進行を抽出し、それらに共通する音の身ぶりとして、長2度あるいは短2度で蛇行的に動く旋律進行を指摘するとともに、それとは対照的と思われる跳躍進行も、それと連続的な関係にあることを指摘した。曲全体のコンテクストの最小単位としての旋律的身ぶりは、変形されるというよりも、音色を変えながらくり返されることで、あるいは他の調の旋律的身ぶりを交替させることで、武満の音の身ぶりそのものの特徴である焦点を固定させない音の継起が相乗的に敷衍されてコンテクストを導くことが認められる。
これらの音の身ぶりは武満のポップソングと互換性をもつことが認められ、武満が自ら言葉を発するさいの方法意識に由来すると考えられる。今回、器楽作品やオーケストラ作品だけでなく、ポップソング、映画音楽、合唱曲を対象にしたことで、それらに通底する武満の音楽語法の特性とその由来を、より明確に指摘し得た。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 楢崎洋子: "音の河のゆくえ" 平凡社(未定), (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoko Narazaki: "as a paper of the book entitled "OTO NO KAWA NO YUKUE"" (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 楢崎洋子: "音の河のゆくえ" 平凡社(未定), (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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