研究課題/領域番号 |
09610059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 京都市立芸術大学 |
研究代表者 |
潮江 宏三 京都市立芸術大学, 美術学部, 教授 (60046373)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | イギリス / 15世紀 / 絵画史 / 写本絵画 / 板絵 / ルード・スクリーン / ノフォーク / ネーデルランド画派 / 中世美術 / 壁画 / ゴシック / 中世 / 国際ゴシック様式 |
研究概要 |
本年度は研究のまとめの年度であり、別送の研究報告書に見られるように、課題である「15世紀イギリス絵画の研究」の当初の目標を達成することができた。 15世紀イギリス絵画は、概略的に見れば、14世紀中葉の隆盛の時代を受け継ぐと同時に、14世紀末頃から新たに大陸から入ってきた国際ゴシック様式の影響下で作画活動が始まる。その結果、15世紀初頭には、特に彩飾写本絵画における最後の隆盛の時代を迎えるが、その後、内戦等による国力の衰退、フランスとの関係の希薄化によって、ネーデルランド文化の影響が強くなり、写本絵画の分野では、土着の画家たちはネーデルランドの画家たちに仕事を奪われ、1470年前後境に急速に衰退する。これに比較するとガラス絵画では、イギリス固有の画派が比較的遅くまで活躍したが、これも世紀末ころには、ネーデルランド画派に席巻される。むしろ、板絵の分野で、固有の画派が地方の教会を拠点にネーデルランド画派と並存しつつ活躍した。報告書では、その様相をノフォーク地方のルード・スクリーンの遺例にたどった。
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