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図形の潜在記憶におけるモジュール性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 09610070
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験系心理学
研究機関神戸大学

研究代表者

喜多 伸一  神戸大学, 文学部, 助教授 (10224940)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード視覚情報処理 / 潜在記憶 / 形状 / 心理実験 / プライミング / 輝度 / 運動 / 色 / 記憶 / 学習の転移 / 属性 / 特徴
研究概要

平成9年度と10年度を通じ、本研究の目的は、図形に対する潜在記憶の情報表現が、属性ごとに偏別のモジュールに分かれた様式であるのか、属性の区分を離れてモジュール統合が行われた後の様式であるのかを実験的に検討することであった。そのため、人間の被験者に図形の形状を学習させ、その後で記憶しているか否かを検査した。その際、学習時と検査時で、図形の定義属性が同じである条件と、異なっている条件を、それぞれ設定し、条件間で比較を行った。平成9年度は、人間にとって熟知性が低いランダムな行列パターンを記銘材料に用いて、輝度・色・運動方向のような属性で定義した図形に対するプライミング実験を行った。また、平成10年度は、人間が熟知している文字形状を記銘材料に用いて、輝度と運動で定義した図形に対するプライミング実験を行った。前者の実験では、学習時と検査時で定義属性が同じであるときにはプライミングによる学習の転移が見られたが、定義属性が異なっているときには見られなかった。これは、熟知性が低い図形に対する潜在記憶の情報表現は、属性ごとに個別のモジュールに分かれた様式であることを示唆する。一方、後者の実験では、学習時と検査時で定義属性が同じであっても異なっていても、プライミングによる学習の転移は見られた。これは、熟知性が高い図形に対する潜在記憶の情報表現は、属性の区分を離れてモジュール統合が行われた後の様式であることを示唆する。これらの結果から、視覚モジュールと潜在記憶の関係に、記銘材料に対する熟知性が影響することがわかった。これら2つの実験をまとめた論文は、いずれも国際学術誌に投稿し、現在は審査中である。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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