研究課題/領域番号 |
09610092
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
落合 正行 追手門学院大学, 人間学部, 教授 (10098098)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 生物の認識 / 物理的認識 / レームワーク理論 / ものの起源の認識 / 生得説 / コネクショニスト / 構成主義 / 認知発達モデル / 物理の認識 / フレームワーク理論 / ものの認識 / ものの起源 / モデル / 自然物 / 人工物 / 理論説 / 認知発達 / 生物 / 存在論的区別 / 心の理論 / 言語 / 制約 / 相互排他性 |
研究概要 |
本年度は最終年度であるので、これまでの3年問の研究成果のまとめを行った。 実際には、発達初期の生物の認識の文献のまとめと物理的認識の文献のまとめから、初期の生物の認識は特殊化された学習の方式により比較的少量の経験によって素早く生物の領域に関するフレームワーク理論を獲得することが指摘された。ただ、生物の領域と物理の領域では、物理の領域が発達初期から物理の理論的認識の構築がなされるのに対して、生物の領域では物理の領域ほど早期に理論的構築がなされないことが示されている。そこで、実験的にその事を検討するために、ものの起源の認識のデータを収集しまとめた。ものの派生や起源のデータが示しているのはカテゴリ的に幼児は世界を認識しているが、ものの世界は無生物ということで人工物と自然物の中の無生物が問題となる。しかし、これらは等価ではなく、明らかに人工物についてのカテゴリ的区別がその内容の理解において優位であり、自然物の無生物の理解は十分になされていないということから、物理という領域の存在論的区別は必ずしも早くから達成されているわけではないことが示された。次に、動物についての認識は一貫して早くなされていることから、生物の領域の認識は早く見られると考えられるが、一方植物についての認識が十分になされているわけではない点から、生物の認識も植物の認識は動物と異なりかなり困難であることが示されている。最後に、乳幼児の生物、物理認識の認知発達モデルの構築に向けて、生得説、連合説、コネクショニストのモデル、Piagetを基礎とした構成主義のモデル等、認知発達モデルの文献研究をまとめた。そして、認知発達モデルの構築に向けての課題を論じた。
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