研究課題/領域番号 |
09610110
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
松木 健一 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (10157282)
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研究分担者 |
柳沢 昌一 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (70191153)
森 透 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (20182199)
寺岡 英男 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90115303)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 教員養成 / 不登校 / 教育実践 / ライフパートナー / 教育委員会との連携 / ボランティア活動 / 大学の授業 |
研究概要 |
本研究は、不登校児童・生徒が急増する時期にその子どもたちにどのような援助ができるかといった現実的な課題と、教員を養成する大学として学生にどうやったら実践的力量を形成できるかといった課題の解決を目指したものである。その2つを結び付ける接点は、ライフパートナーという事業を立ちあげることであった。 この事業は、福井県内の5つの教育委員会と連携し、不登校の子どもの家庭や相談室登校の子どもに学生ボランティアを派遣するというものである。ただし、単に派遣するだけでは、学生の実践的な力量形成にはならない。日々の実践を振りかえり、次なる手立てを見出し見出していけるような場、子どもとかかわりながら段々まわりが見えなくなってきたときに、よりメタな視点からの情報提供を受け、新たな発想を持つ場、他者とのコミュニケーションを持ちながら自らの実践や他者の実践を振りかえる場が必要である。ライフパートナーとしての実践は、「学校教育相談研究」という年間を通した授業との往復運動によって支えられている。 本報告書は、大きく分けて3つの部分から成り立っている。第一は、調査研究である。福井県内の不登校児童・生徒を含む多くの子どもたちの実態を把握し、福井県教育委員会に提言をした。福井県不適応対策検討委員会の委員長が筆者であったこともあり、この提言に吟味を加え、委員会としての提言として施策に反映させることができた。第二は、ライフパートナー事業の実践報告である。ここでは、ライフパートナーがどのように実践されてきたのかということと、その中で学生がどのような育ちを示したのかについて報告している。第三は、本研究をもとに発表された論文である。調査研究に基づいた報告、不登校児童・生徒のアイデンティティを扱った報告、不登校親の会での報告、Eメールを用いた取り組みの報告からなっている。 今後、大学における教員養成は、さらに一層の地域とのパートナーシップが求められるであろうし、地域とのコラボレーションなくしては成立しえなくなっていくであろう。
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