研究課題/領域番号 |
09610120
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山田 純 広島大学, 総合科学部, 教授 (00116691)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 有意味度 / 連結価 / 語彙判定 / 音読潜時 / 学習難易 / 深層難読症 / 第2頻度 |
研究概要 |
語情報処理は、形態と音韻と意味の3部門が複雑に織りなすネットワーク上で展開される。本研究では、部分的・断片的ながら、その情報処理のメカニズムを明らかにした。第1に、2文字漢字有意味語・無意味語の語彙判定課題において、連結価(ほかの漢字と連結して語が形成される数)が反応潜時を決定するという結果を得た。第2に、有意味度の高い漢字の事象関連電位を測定し、N400を観察した。第3に、簡単な高頻度語について、音読潜時と翻訳潜時を測定し、意味接近と音韻接近の時間差を推定した。第4に、Yamazaki et al.(1997)の漢字語の音読反応潜時のデータの再分析を行い、頻度よりも学習時期(Age-of-Acquisition)が決定要因であるとする結論に対して、学習難易(Ease-of-Acquisition)が最重要要因であるという結論を示した。第5に、国立国語研究所(1988)による中学生と高校生の常用漢字学習率のデータを再分析し、英語圏における成人の獲得性深層難読症に類似した、意味的誤り、視覚的誤り、形態素の誤りの生起率が高いことに注目しながら、漢字の情報処理の特徴を考察した。第6に、2通り以上の読み方がある漢字の音読潜時を測定し、2つの音韻情報が競合し、音読を遅らせるケースと競合せずに干渉が起こらないケースがあることを示し、すべての漢字がこれらの間に位置づけられるという結論を得た。以上、6点の具体的な内容と成果はそれぞれ個別に国際誌に発表した。
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