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タイプA行動の情緒性の乏しい怒りと敵意の検討

研究課題

研究課題/領域番号 09610132
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関同志社大学

研究代表者

佐藤 豪  同志社大学, 文学部, 助教授 (90150557)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードタイプA行動 / 怒り / 敵意 / 情緒性 / アレキシサイミア / 基本的構え / 反社会的行動
研究概要

本研究では、虚血性心臓疾患の危険因子とされるタイプA行動の特徴である怒りや敵意が、情緒性の乏しいアレキシサイミア的な要素をもつという点を検証し、それがどのような生育歴上の問題と関連しているかについて交流分析における諸概念を用いて検討することを試みた。
学生被験者を対象にタイプA行動測定用の質問紙であるJAS学生用、怒りの表出に関する質問紙であるSTAXI、アレキシサイミアを測定するTASの質問紙を施行した。STAXIの因子分析では、独自に怒りの表出をためらうことを意味する因子と怒りの行動化の因子が抽出された。またタイプA行動を持つ者は、感情の高揚から起こるような怒りの表出が乏しいことが示された。タイプA行動を持ち、アレキシサイミア的な傾向を持っている被験者は単純な怒りの表出よりも、対象が不明確で衝動性の強い反社会的行動を示しやすいことが明らかとなった。またタイプA行動と人生の基本的構えとの関連性を検討し、タイプA行動を示す被験者は自己肯定ー他者否定的な構えを持ち、またその一部は自己否定ー他者否定的な構えを持つことが明らかとなった。
つぎに交流分析の中で用いられる、ラケット感情、禁止令、人生脚本といった各個人の人格形成に影響を及ぼし、また人生のあり方に影響を及ぼすと考えられる諸特徴を測定するための質問紙を用いて、タイプA行動と交流分析に基づくそれらの特徴を検討した。その結果、タイプA行動とラケット感情との関連性が示された。さらにタイプA行動と禁止令、人生脚本との部分的な関連性は示唆されたが、明確な結論を得るには至らなかった。今後の課題として、さらに生育歴や親の養育態度との関連性を検討すること、またラケット感情、禁止令、人生脚本の測定方法をさらに洗練させて行くことが必要と考えられる。

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 佐藤豪、 保坂隆: "インターネット時代におけるタイプA行動パターン"タイプA. 9. 17-22 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 中村浩、 佐藤豪: "ストゥループ課題遂行時のタイプA者の時間評価"札幌医科大学人文自然科学紀要. 39. 1-8 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 佐藤 豪: "基準作業量設定条件におけるType A 行動パターンの心臓血管系反応について"人文学. 165. 65-88 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 佐藤 豪: "タイプA行動パターンとストレス・コーピング"タイプA. 10. 25-27 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 佐藤 豪: "日本人のType A 行動パターンの感情面についての研究"第55回循環器心身医学研究会会合記録. 55. 44-48 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Suguru Sato & Takashi Hosaka :: "Type A behavior pattern in the age of Internet."Type A. 9. 17-22 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kou Nakamura & Suguru Sato :: "Time estimation of Type A behavior pattern while engaged on the stroop task."Journal of Liberal Arts and Sciences Sapporo Medical University. 39. 1-8 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Suguru Sato :: "Effect of assigned task on cardiovascular responses in Type A and Type B individuals"Jinbungaku. 165. 1-24 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Suguru Sato :: "Type a Behavior pattern and stress coping"Type A. 10. 25-27 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Suguru Sato :: "A study of affective aspects of Japanese Type A behavior pattern"Proceedings of the 55th Congress of the Japanese Society of Psychosomatic Cardiology. 55. 44-48 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 佐藤 豪: "タイプA行動パターンとストレス・コーピング"タイプA. 10巻1号. 25-27 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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