研究課題/領域番号 |
09610138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
大貫 敬一 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (40146527)
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研究分担者 |
牟田 隆郎 国立精神・神経センター, 精神保健研究所, 診断技術研究室長 (80132877)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ロールシャッハ・テスト / 片口法 / 基準データ / P反応 / ロールャッハ・テスト |
研究概要 |
研究の最終的な目的は、片口法による健康な成人のロールシャッハ反応の規準データ(normtivedata)を作成することにある。本研究では、収集されたロールシャッハデータプールの中から、年齢・年代別人数が可能な限り等しくなるようマッチングしてサンプリングし、暫定的なものであるが、N=260人(女性=130人、男性=130人、年齢平均33.06歳)からなる被験者サンプルを完成させた。 そのデータから、各図版の「反応領域図」と「反応出現頻度表」を作成し、現在の成人のロールシャッハ反応の特徴を検討した。なお、反応領域に関しては、得られたロールシャッハ反応を検討した結果、各図版において出現率の高い領域に関しては新設領域を設けている。 各図版における領域ごとの反応出現率を検討した結果、暫定的なものながら次のような結果を得た。 1.片口法では第VIII図版で「花」反応がP反応とされている。その領域は従来D2領域とされていたが、出現率はP反応の基準に達しておらず、W領域の「花」反応もP反応に含めることが適当であると考えられる。 2.第IV図版において「人間像」反応の出現率が高く、包括システムと同様に、片口法においてもP反応とすることが適当と考えられる。今後の展望としては、 1.基準データの数を増加させて得られた知見を確実にしていくことと。 2.結果に基づき全図版のP反応を検討し新たな「P反応リストJを作成すること。 3.日本人の人格特徴や対人関係のあり方を考察し諸外国との比較をおこなっていくこと。などがあげられる。
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