研究課題/領域番号 |
09610141
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
杉森 伸吉 東京家政大学, 文学部・心理教育学科, 助教授 (60266541)
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研究分担者 |
北山 忍 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (20252398)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 集団情報の優位現家 / 幻相関(誤った関連付け) / 集団知覚 / 文化心理学 / 集団心 / ストループ効果 / 集団情報の優位現象 / 誤った関連付け / 集団認知 / グループ・マインド / 集団優位現象 / グループマインド |
研究概要 |
研究成果(1) 幻相関(illusory corelation)は、対象がまとまりのある集団の場合には出にくく、しかもネガティビティバイアスが小集団に関して出やすい。個々人が独立した集合においては、従来型の幻相関が出る。従来の欧米における諸研究は、集合における幻相関の効果に、日本のデータは、集団における幻相関に対応する。こうした整理の仕方は、従来の研究にない視点であるので、今後も成果を出し続ける予定である(研究2)。 研究成果(2) 同じ意見を提示する場合でも、集団意見のほうが、個人意見よりも深い処理を受けるという仮説について検討した。仮説に合致する傾向が見られたが、集同意見の操作を強力化する必要性もある。ここでは原子力発電の是非に関する意見項目を刺激としたが、その他に、より被験者に興味がある携帯電話の使用に関する意見項目も用いた実験をおこなっている。後者のほうが、効果は強く見られた(研究3)。 研究成果(3) 幻相関に関する一連の研究結果について、総説したもの。様々なデータを元にして、集団のまとまりが強い場合と弱い場合の違いについて、仮説通りのことがいえるという点を主張している(研究2)。 研究成果(4),(5) 集団主義的な傾向が強い個人ほど、まとまった動きをするグループでないと集団として認識しないこと、また集団と個人を同時に提示すると、集団のほうに注意をとられやすいことを示した。とくに、集団閾値という概念を出しているが、こうした概念はおそらく当核分野では初めて出されたものと考えられるので、さらに国際比較実験を展開中で、さらなる成果を出す予定である(研究1)。 研究成果(6),(7) 個人と集団の関係において、その関係性のあり方自体が、集団の知覚、社会的行動全般に関して強い影響を与えることを論じたもの(とくに研究1に関連するが、概念的には研究全般に関連)。
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