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生活社会の構造論理-波照間島の消費構造-

研究課題

研究課題/領域番号 09610175
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関愛知教育大学

研究代表者

佐古井 貞行  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (40205828)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード現代社会 / 産業社会 / 消費社会 / 生活社会 / 波照間島 / 消費構造 / 島外生活経験者 / 島外生活非経験者 / 本調査 / アンケート調査 / 家や地域に対する意識 / 消費生活や消費行動 / 人間関係は濃密 / 情報による刺激 / 生活意識は開放的 / 消費行動はのんびり / 予備調査 / 次年度への着眼点 / サトウキビの商業生産 / 島内結婚 / 身分階層制はない / 差違の原理が弱い / 消費社会研究のフイールドとして注目できる / 共同売店
研究概要

現代社会は産業社会であるが、いわゆる後期産業社会である。後期産業社会の特徴は消費社会である。しかしいま、産業社会の終えんが言われるようになり産業社会後の社会が模索されている。そのためには、今日の消費社会を乗り越えた社会は何かという研究が求められる。その課題に取り組んだのが本研究で、消費社会の後の社会を生活社会と位置づけ、生活社会は脱消費社会として出現するものと考えて、消費社会の最周辺にある社会に生活社会の手がかりを掴もうとした。
消費社会の最周辺に位置する社会として求めたのが日本列島最南端の島、沖縄県八重山郡竹富町波照間島である。つまり、本研究は波照間島を生活社会の祖型とみなして、祖型の転換によって新しい生活社会の形成要因を発見しようとした。そしてその具体的な調査視点は波照間島の消費構造とその消費構造の形成要因としての住民連帯の具体相を明らかにすることである。このことを通して、波照間島住民の生活満足度は消費の水準と無関係であることを証明しようとした。
そのために波照間島住民を島外生活経験者と非経験者の二つのグループに分け二つのグループに生活満足度と消費の関係をみた。調査の方法等については前年報告でふれたので、ここでは結果についての紹介をする。
島外経験ありの人は、都会派でものの所有は多く、消費に対する欲望も大きく島の仕事は不満足で、したがって生活にも不満足だった。これに対し、島外経験なしの人は、島の習わし重視の因習派で、ものの所有は必ずしも多くなく、消費に対する欲望もそれほどではないが、仕事に対しては満足しており、それゆえに生活にも満足していた。もの社会の体験の差がここに現れている。

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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