研究課題/領域番号 |
09610204
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
木村 真理子 東海大学, 健康科学部, 助教授 (00266462)
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研究分担者 |
米山 奈奈子 東海大学, 健康科学部, 講師 (20276877)
吉田 恭子 愛知県立大学, 文学部, 講師 (30315866)
石河 久美子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 助教授 (30298559)
宮田 知賀子 東海大学, 健康科学部, 助手 (00287054)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 異文化ソーシャルワーク / 国際社会福祉 / クロスカルチュラルソーシャルワーク / 文化的繊細さ / 多文化ソーシャルワーク |
研究概要 |
1999年度の研究目標は、3年間の研究成果をまとめる枠組みを設定し、これまで行った調査研究成果をまとめることである。本研究では、まとめの枠組みを次のように設けた。第1章 異文化ソーシャルワーク開発の必要性、第2章 外国人支援組織による取り組み、第3章 専門職ソーシャルワーカーによる支援 第4章 地域を基盤とした活動、第5章カナダ・アメリカにおける実践、第6章 異文化ソーシャルワークの今後の課題とカリキュラムの検討。第1章では、日本における異文化ソーシャルワーク実践モデルに関する開発研究の必要性が生じた社会分化的及び経済的文脈について論じた。第2章から第5章ではソーシャルワークの価値、知識、技術に分け、各々について、ソーシャルワーク実践に共通な価値、知識、および技術と、異文化に特有な価値、知識、および技術を収集したデータより抽出し、特定した上で分析を行った。さらに、第6章では、北米における異文化に対するソーシャルワークのカリキュラムや多文化対応の試み、文化的繊細さを育てる教育の試みなどについて紹介しながら日本における異文化ソーシャルワークの課題について論じ、異文化ソーシャルワークカリキュラム導入の可能性を探り、提言を行った。 研究の結果以下のことが明らかとなった。1)日本での異文化をもつ人々に対するサービスはNGOやボランティアなど民間組織の実践が主となっているが、それらの組織に内在する価値、知識および技術はソーシャルワークと共通点が多いこと。2)実践に役立つ技術としてスタッフの異文化でのマイノリティとしての体験があげられた。また、3)日本のソーシャルワーク教育を受けた専門職は異文化体験を得ていなくても社会福祉のニーズを持ち、国籍や文化に隔てなく支援を提供するソーシャルワークの価値、知識、および技術を用いて異文化クライエントに対する支援を提供していることが明らかとなった。
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