研究課題/領域番号 |
09610212
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
森 幸雄 創価大学, 文学部, 助教授 (00191007)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 都市 / 地域シンボル / 景観 / 護国神社 / 異人伝説 / 都市景観 / 城下町 / 観光 |
研究概要 |
本研究では、2つの異なる地域のシンボル性について考察している。ひとつは居住する住民や周辺の人々の性質が反映するようなシンボル性であり、もう一つは空間そのものに付与されているようなシンボル性である。このうち、前者については実証的な研究をおこないやすいが、後者については実証的な研究が容易ではない。しかし、後者については、住民や地域をとりまく状況が変化していく中でも維持され続けていく地域のシンボル性をとりあげることで研究できると考える。 都市景観をめぐり浮上してきた都市イメージや地域シンボル性にまず注目した。都市景観の整備は多くの都市で重要な施策となっているが、その過程で都市イメージや地域シンボル性が重要な問題となってくる。そうしたものが住民・行政などで共有されていて都市景観の整備が進む場合もあり、逆に大きな差異から対立が生じる場合もある。金沢の「こまちなみ」づくりは、共有されるシンボル性を生かしている例であり、京都の新JR京都駅や鴨川の架橋計画などでは差異がある場合をよく示している。 さらに、シンボル性を考えるうえで注目したのは護国神社である。明治から現在まで、何度かそうしたものをめぐる社会的価値体系が変化するなかで、所在地や建物の構造を変えながらも、現在まで維持され続けてきたものが少なくない。そうした変遷から、都市内での地域シンボル性の変化が読み取れる。 また、都市伝承のなかでの「異人」の存在も注目される。当該都市の住民にしか知られていないが、実在の人物が「異人」として伝承されている場合があり、地域シンボル性を具現するものが具体的な人物となっている点が興味深い。
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