研究課題/領域番号 |
09610239
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
藤枝 静正 埼玉大学, 教育学部, 教授 (00008723)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 教育実習 / 教育実習学 / ブラックボックス論 / 理念型的5類型 / 理論と実践の相互作用 / 教育実習の理念・目的 / 教育実習即教育研究 / 教育実習の手引 / 教育実習(学) / 教育実習の理念型的5類型 / 教師教育カリキュラム / 教員養成 / 教員免許 |
研究概要 |
本研究で実施した国・公・私立(課程認定)大学を対象とする質問紙調査の結果から、私は最も注目すべき点として、“教育実習=ブラックボックス"論を抽出した。これは、主として教育実習の大学教育からの分断と、その実習校への一任体制によって引き起こされている。現在、わが国の大学関係者によって、この点についての反省が、真剣に行われ始めている。この大学教育と教育実習を有機的に結び付けようとする動向は、従来わが国ではほとんど認められなかったもので、注目に値する。 私は、この“ブラックボックス"解明ための仮説として、新たに“理念型的5類型"を設定した。実際にこれを使って、各大学が編集した多数の「教育実習の手引」を分析した結果、新たに教育実習の理念・目的についての“二元論"が明確になった。そしてこの“二元輪"が、教育実習に多くの混乱をもたらしている事実を突き止めた。さらに、この克服のための方法として、教育実習において、“理論と実践の結合(相互性の保障)に基づいた研究"の重要性を指摘した。それは、“教育実習即教育研究"という短いスロ-ガンで現わすことができる。 これらはすべて、目下、私が研究課題としている“教育実習学"構築のための重要な知見として役立てることができる。
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