研究課題/領域番号 |
09610249
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
角替 弘志 静岡大学, 教育学部, 教授 (40021878)
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研究分担者 |
唐木 清志 静岡大学, 教育学部, 講師 (40273156)
村山 功 静岡大学, 教育学部, 助教授 (40210067)
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 助教授 (90252155)
馬居 政幸 静岡大学, 教育学部, 教授 (30126768)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 総合的な学習 / 総合学習 / 横断的・総合的な学習 / 統合的な学習 / 静岡県 |
研究概要 |
本研究では、平成14年度より小・中学校において「総合的な学習の時間」(以下、「総合的な学習」という語を用いる)が完全実施されることを鑑み、総合的な学習の学習方法・学習内容を理論的・実証的に明らかにした。 理論的研究では、総合的な学習に関する理論書・実践書の分析、さらには教科書の分析を通して、総合的な学習の問題点及び可能性を探った。具体的には、第一に、総合的な学習に関する研究は、実践が先導する形で進められているが、もう一度原点に立ち返って、理論的基盤をしっかりと固めることが必要であることを指摘した。 第二に、教科書の分析より、教科の統合の可能性を検討した。報告書では、理科と国語の統合の可能性を探り、国語教材の中に理科内容が多く含まれていることを明らかにした。第三に、総合的な学習は体験的活動を中心に進められるべきであることを提案した。従来より学校教育おいて展開されていた「飼育活動」などはその例としては最適であり、そのためにも学習環境の整備が緊急の課題となる。 実証的研究では、平成9年9月から平成10年2月までの6ケ月間に、839人の現場教師を対象に行った調査を分析し、総合的な学習の導入に関して、現場では好意的な受け止め方をしている教師が多いことを明らかにした。しかしながら、その一方で、先生方が学習環境の整備に関して不安を抱いていることも明らかとなった。学校内の条件としての「多目的スペースの整備」「教材・教具の整備」、学校外の条件としての「社会諸施設との連携強化」「地域人材バンクの設立」などの整備を早急に進めることが、総合的な学習を成功させるためには不可欠の作業となるであろう。それは、静岡県内に勤務する教員への面接調査の結果からも明らかとなった。
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