• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

東南アジアのイスラーム復興運動が教育制度改革に及ぼす影響に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 09610250
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関名古屋大学

研究代表者

西野 節男  名古屋大学, 教育学部, 助教授 (10172678)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード教育改革 / イスラーム / 宗教教育 / マレーシア / イスラーム化 / 宗教学校
研究概要

東南アジアの中でもイスラームがマジョリティを占めるマレーシアとインドネシアの事例の比較考察を行った。この両地域においてイスラーム復興運動が教育制度改革に与えた影響として次のような点を指摘できる。世界的なイスラーム復興に共鳴して,マレーシアでもイスラーム学校に対する進学希望が高まった。公立の宗教中等学校だけではニーズにこたえられなくなり,民間および州立のイスラーム中等学校および中等後教育機関が多く新設されてきた。他方,一般学校においてもカリキュラム改革を通してイスラーム的価値の普遍化が進められている。非イスラーム教徒に必修となった道徳教育に盛り込まれた16の純粋な価値もイスラームの価値を反映している。また教育省によって行われる全国統一試験にもイスラーム関係教科が正式に位置づけられてきた。インドネシアでは9年制義務教育の実現が大きな課題である。イスラーム学校も一般教科の割合が増え,イスラーム的な性格を持つ一般学校と定義され,一般学校とイスラーム学校の統合が進められてきた。他方,経済危機によって一般学校の退学者が増え,イスラーム学校の就学者の占める比率が一層高まってきた。また,イスラームの専門職養成のためのイスラーム宗教大学に接続することを意図して,特に宗教に重点を置いた宗教イスラーム高校が特設されてきた。一方,イスラーム宗教大学のスタッフを欧米の大学院に留学させ,学問方法論を学ばせ,イスラームの知的改革を推進しようとしている。いずれの国においても「イスラームの主流化」現象が進む中で,イスラームアイデンティティを強めたムスリム(イスラーム教徒)が教育改革においても大きな影響力を与えるようになった

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

研究成果

(6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 西野節男: "マレーシアにおける教育改革とイスラーム化政策" 教育学研究. 64・3. 36-45 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西野節男: "東南アジアにおけるイスラーム教育改革の動向" アジ研ワールドトレンド. 38. 16-19 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NISHINO Setsuo: "Educational Reform and Islamization in Malaysia" The Japanese Journal of Educational Research. Vol.64, No.3. 36-45 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NISHINO Setsuo: "Trend of Islamic Education Reform in Southeast Asia" Ajiken World Trend. No.38. 16-19 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西野節男: "東南アジアにおけるイスラーム教育改革の動向-インドネシアとマレーシアの事例から-" アジ研ワールドトレンド. 38号. 16-19 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 西野節男: "マレーシアにおける教育改革とイスラーム化政策 -価値多元化への対応をめぐって-" 教育学研究. 64巻 3号. 36-45 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi