研究課題/領域番号 |
09610276
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 大阪女子大学 |
研究代表者 |
小股 憲明 大阪女子大学, 人文社会学部, 教授 (70117919)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 不敬 / 大逆 / 直訴 / 御真影 / 教育勅語 / 天皇 / 皇族 / 神宮 / 大正期 / 不敬事件 / 不敬罪 / 天皇制 / 忠君愛国 / 学校儀式 |
研究概要 |
研究成果報告書『大正期における不敬事件の研究』(A4版214頁)には、大正期(1912~1926)に発生した不敬事件211事例と参考事例22事例が載録されており、それぞれの事例について、その概要が記述され、参考文献が掲げられている。 載録された不敬事件には、刑法大逆罪・不敬罪、新聞紙法、出版法、治安警察法、治安維持法などによって立件された犯罪としての不敬事件と、思想的・社会的な意味での不敬事件(国民道徳的な不敬事件)とが含まれている。また何に対する不敬が問題とされたのかについて言えば、天皇、皇族、歴代、皇陵、神宮、御真影、教育勅語など、多岐にわたっている。不敬行為の態様についても、新聞記事、図書の記述、日記や雑記帳の記述、演説、議論、口論、宣伝ビラ、落書き、野次、直訴など、多様である。 このように多種多様な大正期の不敬事件について、200件を超える事例を一書にまとめて載録したのは、本研究が初めてのことである。近代日本のありように甚大な影響を与えた天皇制の特質について考察する上で、これだけ多数の不敬事件の事例を学界の共有財産とすることができたところに、本研究報告書の意義がある。
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