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異文化接触が及ぼす影響に関する研究-社会人となった海外・帰国子女の視点から-

研究課題

研究課題/領域番号 09610280
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関津田塾大学

研究代表者

國枝 マリ  津田塾大学, 学芸学部, 教授 (00205105)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード海外・帰国子女教育 / 異文化体験 / 異文化接触 / 帰国生 / 社会人
研究概要

海外・帰国子女の問題はある意味で一段落したと言われるが、最近では、以前の帰国生が成人し、社会人として日本の図内・外で職業をもつなかで、人との「違い」をそのまま抱えていることは新たな現実として受け止めなければならない。そこで、本研究では、
(1)海外での教育経験を経て社会人となった人々がその経験を現時点でどう捉えているか
(2)帰国して日本の教育機関にはいった経験を社会人となった現時点でどう捉えているか
(3)彼らが社会人としてもっている価値観・友人関係の特性はなにか
という諸点を解明するために、主に1980年前後にニューヨークで調査を行なった当時、現地で出会った児童・生徒・学生で現在社会人として活躍している人々に対して、調査、ならびに面接を行なった。その結果、以下の点が明らかになった。
(1)中学生以上の年齢での海外経験は、現地校の場合、大変辛い思いとなっている。大抵の帰国生は最初の1年は泣いて過ごしたといい、その辛さは結局親にはわかってもらえないとコメントしている。
(2)中学生以上の年齢で現地校にはいった場合、結局現地のネイティブと友人関係は結べない。現地佼にいた日本人生徒あるいは外国人生徒と気が合えば、やっと安心できる環境づくりができる。
(3)辛い経験をしている間は親を恨んでいるが、社会人になってふりかえると、他の人にはできない経験をさせてもらえたと感謝の気持ちに変わる。
(4)海外滞在中、日本人学校に通学した場合、帰国時に日本語での苦労が少なかったことはさておき、英語力等いわゆる帰国生の特性を充分に身に付けられなかったことを悔いている。
(5)社会人となるころまでには、自分が帰国生であることによる特性や、一般の日本人との違いも自分なりに冷静に受け止めることができるようになっている。

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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