研究概要 |
〔経営方略仮説設定とその調整〕 平成9年度,学校経営の実践的方略の提言に向けて,全国小学校・中学校計112校の学校要覧等の資料を解析研究し,4つの仮説を設定。これに基づき,資料提供校のうちから創意ある学校経営に取り組んでいる12校(小学校5校.中学校7校)を選定し,学校訪問による聞き取り調査を実施した。これらの結果を参考にして,次いでアンケートの基本となる6つの重点構想を定めた。 〔経営方略の重点構想によるアンケート実施〕 平成10年7月から9月を調査期間とし,対象校を地域・学校種別に全国規模で選定。計500校(小学校350校・中学校150校)のアンケート調査を実施した。回収率は57.0%(小学校60.3%,中学校49.3%)。 〔アンケート資料の解析研究の実施〕 同年9月から,6人の研究協力者を含め,資料の整理・解析を実施した。解析研究は完全学校週5日制下における学校経営の在り方を求めて,人間として生きる力を身につけ,自己実現を図れるような魅力ある学校づくりをめざす具体的・実践的方略の総合的調査・研究をすすめたものである。 〔研究成果報告書として提言をまとめるために〕 調査のための6つの重点構想のそれぞれの設問回答及び自由記述の内容が十分に検討された。教育の理論と実践の一元化を図りながら,学校改善に向けて教育現場を見据えた方略の具体化をめざした。特にリーダーシップが求められる管理職を対象に,これからの自校の経営を見直す視点として提言をまとめた。
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