研究課題/領域番号 |
09610310
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
成澤 勝 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (00180539)
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研究分担者 |
浅野 春二 國學院短期大学, 国文科, 専任講師 (30289714)
丸山 宏 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (00229626)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 身体の表象 / 社会の表象 / 道教儀礼 / 死者の身体イメージ / 犠牲 / 周縁民族 / 芸能 / 伎楽 / 朝鮮仮面 / 儀礼空間 / 供物 |
研究概要 |
漢族文明と深く関わりを持つ周縁の儀礼・芸能文化に注目し、その中において生理的身体が如何に表され、扱われているか、また社会がどのような姿を以て表し出されているか、そしてその姿の中に、如何に新たな次元で象徴化された身体が作り出されているかを、三者三様のかたちで実証的に究明を試みた。結論はそれぞれの立場から一定の独自の体系を有するが、微視的な観察と分析そして漢系との対照により、受容・変容のメカニズムを超えた、接触・触発相の確認までなした。 とりわけ儀礼の場において「身体の表象」というものを、死者に対する意識をリフレクトさせることにより検証することができたのは大きな収穫であった。また、芸能における身体の表象に関しては繰り返し開催された共同研究会において質したが、紙面では主に東アジア的存在であった古い時代の特徴的芸能(伎楽)における当代中華周縁社会の、漢来でありながらも脱中華的表象を炙り出した。 現実的肉体・現世的社会が、中国周縁の東アジア社会では中華的(漢族的)観念形態を超えた独特な精神世界(すなわち儀礼ひいては芸能世界)の中で揚棄され、それらが新たに特異な姿となって顕現する、一定則的形象化を確認することができたといえよう。
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