研究課題/領域番号 |
09610313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
鹿野 勝彦 金沢大学, 文学部, 教授 (00169591)
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研究分担者 |
宇田川 妙子 金沢大学, 文学部, 助教授 (90211771)
鏡味 治也 金沢大学, 文学部, 助教授 (20224339)
西川 麦子 金沢大学, 社会環境科学研究科, 助手 (20251910)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 農村 / 高度経済成長 / 兼業化 / ライフスタイル / ライフサイクル / 高齢化 / 高学歴化 / 過疎 |
研究概要 |
本研究では、いわゆる高度経済成長期、すなわち1950年代後半以降今日までの約半世紀間の日本農村社会における生活様式、生活意識の変容過程を北陸地方の農村を事例とし、住民の帰属する基礎単位としての集落、世帯レベルと、個人のレベルにおいて.実証的、具体的にあきらかにすることを目的とした。具体的には石川県中能登地方に位置する富来町、中島町の農村、漁村、山村、そして地域の中心としての商業集落など、さまざまにタイプ、立地条件の異なる集落をとりあげ、実地調査による定性的な資料収集を主とし、各種統計などの資料をあわせて分析することを通じて、変化の背景となる諸条件と、その背景のもとで現実に判断、選択、意志決定をする個々の単位との相関として変化の過程を考察、検討した。 結論的には、これらのタイプの異なる集落における住民の対応は、一方では外的諸条件に規定されながら、全体としては生活そのものも、またその意識も均質化が進行しつつあるといえる。いいかえれば、現状において一定の差が存在するとしても、それは同一線上において生じているプロセスのなかでの差にすぎないということになる。すなわち、いずれのタイプの集落においても、1960年代後半以降の高学暦化の進行後に転出した世代の、郷里に残った上の世代との関係がライフスタイルを決定するうえで重要な意味をもっており、今後の展開、変化の方向を見てゆくうえでは、単に農村社会そのものだけではなく、転出し、大都市圏で生活している農村出身者のありかたを具体的に見てゆくことが必須であると考えられる。
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