研究課題/領域番号 |
09610327
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大濱 徹也 筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (40065199)
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研究分担者 |
伊藤 純郎 (伊藤 准郎) 筑波大学, 歴史・人類学系, 助教授 (00250994)
郡司 淳 Asistant Univ.of TSUKUBA Institute History and Arthropolog (70280906)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 郷土部隊 / 兵士 / 戦時生活資料 / 戦争体験 / 戦争体験者 |
研究概要 |
本研究「郷土部隊及び戦時生活資料等の調査研究」は、「戦後世代が国民の三分の二を占め戦争体験が風化するなか、戦没者の遺品をはじめ、戦争当時の日常生活を伝える品々や書籍、写真、多くの資料が散逸する状況をふまえ、郷土部隊史料や戦時生活資料の収集、保存と調査、研究を通じて、戦時生活史研究のさらなる深化を試みる」ことを目的としたものです。 本研究は、かかる目的にそって平成9年度から2年間にわたり、(1)茨城県戦争関係資料の所在調査(2)戦争・平和資料館および博物館の調査を実施してきました。 このうち(1)については、(財)茨城郷土部隊史料館の所蔵資料を調査し、「茨城郷土部隊史料館所蔵資料目録」を作成するとともに、県内における自治体史の編纂・刊行状況及び戦時生活資料の内容をまとめたうえで、その後の保存状況について分析をくわえました。さらに戦時生活資料としてのライフ・ヒストリーの可能性を探るべく、茨城県日立市久慈浜地域の聞き取り調査を実施しています。 また(2)は、地域における戦争資料館のあるべき姿をさぐることを目的としたもので、展示内容のみならず資料の整理・保存方法等についても調査の対象としました。 本報告書は、上記の成果を調査報告、研究、資料の形でとりまとめたものです。 こうした調査は、総理府がシベリア強制抑留者、引揚者、恩給欠格者の慰藉事業としてはじめた平和祈念事業特別基金による資料収集などのこころみがありますものの、いまだ本格的に取り組まれておりません。それだけに、筑波大学が位置する茨城県において戦争関係資料の所在調査をおこない、「戦争の時代」の記憶をたどることは、日本近現代史研究に貢献するのみならず、昨今の社会的要請にも応えるものです。
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