研究課題/領域番号 |
09610339
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
櫛木 謙周 京都府立大学, 文学部, 助教授 (60161626)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 消費 / 都市 / 物価 / 絹 / 米価 / 沽価法 / 古代都市 / 平安京 / 宅地 / 手工業生産 / 流通 |
研究概要 |
都市の消費について物価の動向から考察を行い、次のような知見を得た。 1. 平安京の土地価格は、10世紀から11世紀の間に急激に上昇し、それは田畠価格上昇を大きく上回っており、田畠との価格格差が大きく開くことになった。これは平安京の左京を中心とする人口の密集化など、都市としての発展に起因するものと考えた。 2. 絹の価格の下落が11世紀後半に生じたことを確認した。これは、高級な八丈絹が多用されることにより、下級品の価格が押し下げられた可能性が高いことを論じた。また絹と〓は品質に差があり、下賜品としては価値に差が設けられていたが、流通価格の上では大きな差がないことを確認した。 3. 米の価格については、平安時代中期に1石=1貫の公定価格が設定され、それは当時の物価水準をある程度踏まえていたことを明らかにした。また、1束=5升の公定換算率が物価にも反映していることを明らかにした。 4. 功賃については、8世紀の単純労働功直が物価の動きとある程度同調することを明らかにし、その原因は貨幣的要因に基づくと推測した。また、工人の功直、車賃、舵取や水手の賃金も奈良時代から平安時代にかけて上昇することを明らかにした。 以上、物価を通して都市を中心とした消費動向についてある程度明らかにしえたが、手工業生産との関連については殆ど取り上げることができなかった。今後異なった方向からのアプローチを試みたいと考えている。
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