研究課題/領域番号 |
09610364
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
古畑 徹 金沢大学, 文学部, 助教授 (80199439)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 唐会要 / 玉海 / 事物紀原 / テキスト・クリティック |
研究概要 |
王溥『唐会要』を復元するための基礎的な作業として、当初から以下の3点を中心に研究を進める予定であった。 (1)『唐会要』の通行本と諸抄本・四庫全書本との異同を全て明らかにする。 (2)『唐会要』を引用する各種文献のうち、最も多く所引記事を持つ『玉海』と、それに次ぐ『事物紀原』について、これらのテキスト調査を行ったうえで、所引記事を整理して利用しやすいように一覧化する。 (3)国内外の目録類に載せられた『唐会要』諸抄本の情報を収集し、抄本の伝存過程を追求し、現存する諸テキストの位置づけを明らかにするとともに、未知見のテキストの発掘に力を注ぐ。 このうち、(3)については現存する諸テキストの伝存過程と位置づけがほぼ確定したので、「唐会要の流伝に関する一考察」(『東洋史研究』57巻1号、1998)と題して発表した。そこでは、南宋高宗期抄本が諸抄本のもとであることや宋刻本が節略本と推定されることなどが明らかにされている。(1)(2)は成果の公表までは至れなかったが、(1)のテキスト間の異同問題については、作業を終了したところから順次発表する予定である。(2)も『玉海』所引記事の一覧表の公表準備は終わり、来年度中には順次発表する予定で、『事物紀原』もカード化作業は終わり、一覧化に移っている。研究成果報告書には、(3)の成果の中間報告として、「『事物紀原』所引『唐会要』記事のカード化について」を掲載し、カード取りの方法論と全カード91枚を公表している。
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