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日本国内に現存する文選古鈔本の原本調査に基づく文選訓読についての総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09610424
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 国語学
研究機関富山大学

研究代表者

小助川 貞次  富山大学, 人文学部, 教授 (20201486)

研究期間 (年度) 1997 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード文選 / 文選古鈔本 / 文選訓点資料 / 文選集注 / 訓読方法 / 文選受容史 / 文選古鈔本対照表 / 九条本文選 / 五臣注文選 / 五臣注本文選 / 上野本漢書楊雄伝 / 電子化テキスト / 高山寺方式 / 書陵部本文選 / JIS外漢字
研究概要

『文選』は古代日本の学術文化に大きな影響を与えた典籍であると理解されているが、日本国内に現存する古鈔本とは量的・質的に大きな「隔たり」がある。本研究では、この「隔たり」の問題に対して、以下のような研究成果を得た。
1.現存する『文選』古鈔本の数は決して多いとはいえず、しかも冒頭部の巻々に偏在している。
2.学習・訓読の際しては、確かに『文選』注釈書の利用が認められるが、それは均一・濃厚なものではなく、むしろ以下のような否定的要素も目立つ。
(1)詳細な注釈内容を持つ『文選集注』そのものが、一部の巻を除いて加点されていない。
(2)『文選』と同じ作品を収録する『上野本漢書楊雄伝』(天暦2年(西暦948年)点)では、『文選』注釈書の影響がほとんど見られない。
(3)『五臣注文選巻第二十』(院政期点)では、訓読に対する五臣注本の影響が極めて希薄である。
3.『文選』受容の記録・記事は、『文選』の流行を直接証明するものではなく、むしろ『文選』テキストの希少価値や学習・訓読の難しさを反映していると考えるべきである。
4.上代に『文選』の訓読・加点が行われた可能性については、新資料(藤井斉成会有鄰館所蔵『春秋経伝集解巻第二』)の加点状況を踏まえ、慎重に考える必要がある。

報告書

(5件)
  • 2001 研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 小助川 貞次: "上野本漢書楊雄伝天暦二年点における典拠の問題について"訓点語と訓点資料. 記念特輯. 28-47 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小助川 貞次: "進化する訓点資料"日本語学. 19・11. 150-163 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KOSUKEGAWA, TEIJI: "The Evolution of KUNTEN-SHIRYO"NIHONGO-GAKU. vol. 19-11. 150-163 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小助川貞次: "進化する訓点資料"日本語学. 19・11. 150-163 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田金彦: "訓点語辞典"東京堂出版(2001.3予定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 小助川 貞次: "上野本漢書楊雄伝天暦二年点における典拠の問題について" 訓点語と訓点資料. 記念特輯. 28-47 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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