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シボ語を中心としたアルタイ系言語との比較による日本語の接辞・語尾の発生論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09610425
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 国語学
研究機関京都大学

研究代表者

木田 章義  京都大学, 文学研究科, 教授 (30131486)

研究分担者 木田 章義  京都大学, 文学研究科, 教授 (30131486)
研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードシボ語 / シベ語 / 満州口語 / 文法 / 比較研究 / 満州語口語 / 日本語文法 / 接辞 / 発生論
研究概要

平成9年度からシボ語の文法体系を明らかにするために、研究協力者の承志氏に、多くの用例を作ってもらい、その用例について、一つ一つ文法要素がどういう関係に成っているのかを、分析していった。平成9年度の終わりになると、文法体系の大きな骨格ができあがった。そこで、ウイグル語との比較を行ってみたが、ウイグル語の文法の記述方法が大幅に違っていたために、この作業は大きな成果を生み出さなかった。この作業については別の機会に完成させる必要がある。
続いて、シボ語の助詞についての分析を行った。体系としては日本語に似ているが、未だ助詞化していない名詞・副詞も多く、「後置詞」という品詞を作る必要があることが分かった手。平成10年度後半から、平成11年度にかけては、もっとも重要な、動詞の分析を行った。この分析を通じて、シボ語の文法の特徴が明らかになった。
たとえば、シボ語には[vem]という接辞があるが、これは自動詞に付くと、他動詞を作り、他動詞に付くと、使役動詞を作る場合と受身動詞を作る場合とがある。つまり、この[vem]という接辞は、他動詞語尾であり、使役動詞語尾であり、受身動詞語尾であることが分かる。こういう現象は、古代日本語の助動詞の働きを彷彿とさせるものである。
最終的には、日本ではじめてのシボ語(満州語口語)の文法書を作成した。これは日本語文法の枠を応用し、日本語文法と平行的に記述できるようにしてある。

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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