研究課題/領域番号 |
09610435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大倉 浩 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (60176849)
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研究分担者 |
千草 聡 福岡教育大学, 講師 (60282290)
矢澤 真人 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (30182314)
名波 弘彰 筑波大学, 文芸・言語学系, 教授 (10134181)
佐藤 智宏 (佐藤 智広) 昭和学院短期大学, 講師 (50289857)
麻原 美子 日本女子大学, 教授 (50060629)
稲垣 泰一 筑波大学, 文芸・言語学系, 教授 (40079455)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1999年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | データベース化 / 長門本平家物語 / 本文作成 / 校訂 / 注釈 / 語彙索引 / パソコン入力 |
研究概要 |
本研究は大きく見て二つの目的を設けた。第一には善本の選定、同系統上にある諸本との本文の校合、その上に立っての本文の翻字化、および基礎的注釈研究であり、第二には本文のデータベース化とその全文のデータにもとづく語彙検索の方法の確立である。前者の目的については、浅原美子・名波弘彰編『〈長門本〉平家物語の総合研究第一巻校注編上』(勉誠社平成10年)、浅原美子編『〈長門本〉平家物語の総合研究第二巻校注篇下』(勉誠出版平成11年)を公刊したことで、長門本平家物語の善本国会図書館所蔵全二十巻の本文の翻字化を果たし、同系統上にある毛利家本、内閣文庫(現公文書館)所蔵本などの長門本平家物語との校訂、そして基礎的注釈をひとまず完成させることができた。次に第二の目的として設定した同テクストの本文のデータベース化をはかり、全文のデータを作成した。そのデータにもとづいて語彙検索方法の確立をめざし、その成果を平成12年度研究成果報告書にCD-ROMとして収めた。この二つの目的を果たすことで、平家物語の読み本系の研究にとって、従来待望されていた長門本平家物語の信頼できる本文を学界に提供することができた。 特に第二の目的とした「長門本平家物語の本文のデータベース」は、現在の学界に要請されている貴重図書のオープン化に叶うものである。本研究が試みたこのデータベース化は他の読み本系異本ではまだ試みられてはいない。この研究が先駆けとなって他諸本のデータベース化が進展することを期待する。そのような研究こそ今後の学問研究に寄与することが大きいと信ずる。そのためにも、CD-ROMを活用し、前掲の二著書を併用することによって有意義な情報を簡便に取り出すことができる方法を公開することにする。
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