研究課題/領域番号 |
09610452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
鈴木 淳 国文学研究資料館, 整理閲覧部, 教授 (40162953)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 近世 / 江戸 / 学芸家 / 墓所 / 寺院 / 碑文 / 墓石 |
研究概要 |
1. 本研究では、江戸(東京)に墓所の存在する近世学芸家について、調査、収集した資料に基づき、「江戸学芸家墓所索引」を作成し、あわせて個々の墓地について実地調査を行った。 2. 墓所、碑文資料として、静嘉堂文庫所蔵の『江都墓所一覧』(文化15刊)『墳墓集』(近世後期写)『古墳一覧』(同)『東京古蹟誌』(明治31刊)等を紙焼き写真にして収集した。 3. 作成した「江戸学芸家墓所索引」は、まず近世の墓碑文資料としてはもっとも詳細な五弓久文編『事実文編』と原念斎編『史氏備考』という二つの資料をもとに抽出した、近世学芸家約二千名を基本項目とする。ついで旧来の江戸(東京)の掃苔録を集大成した観のある藤波和子編『東京掃苔録』により、戦前昭和十年代における墓所の地点、寺院名を確認、さらに『国史大辞典』『国書人名辞典』等によって現時点での墓所の有無を確認して作成した。また本索引の各項目は、人名、地点(区名、町名等)、寺院名、資料名からなり、人名の五十音順と寺院別の二通りの排列とした。 4. 東京都台東区の浅草地区および下谷地区を中心とする約五十ヶ寺について、墓所の地点、墓石の現況、碑文の有無に関する実地踏査を行った。調査の具体的方法は、墓石の実見記録、住職等からの聞き取りおよび写真撮影等による。ただし時間的制約から、予定していた寺院数をこなすことができなかったなど、課題が残った。 5. 今回の研究をもとに、将来、墓所や碑文の情報を整理、集成した仮称「江戸学芸家墓碑録」の作成を考えたい。
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