研究課題/領域番号 |
09610505
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
仏語・仏文学
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
荒木 善太 (1999, 2001) 青山学院大学, 文学部, 助教授 (70286219)
露崎 俊和 (1997-1998) 青山学院大学, 文学部, 助教授 (50180055)
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研究分担者 |
植田 祐次 (植田 祐司) 青山学院大学, 文学部, 教授 (40082622)
西村 哲一 青山学院大学, 文学部, 助教授 (80198506)
平野 隆文 青山学院大学, 文学部, 助教授 (00286220)
荒木 善太 青山学院大学, 文学部, 講師 (70286219)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 表象 / 無 / 起源 / 神学 / 闇と光 / 欠性 / 否定性 / 悪魔 / ルネサンス / 零(ゼロ) / 暗黒小説 / 風景 / 主体 / 詩的言語 |
研究概要 |
近代に於ける「闇」の表象という問題系を軸にしつつ、各研究者がその関心に沿って研究を行った。荒木は、17世紀後半のシャルダン以降の時代を対象にしつつ、異国趣味(エグゾティスム)が、他者に関する言説として旅行記という分野へと結びついていった過程を浮き彫りにし、同時にこのジャンルがフランス近代の散文の歴史の中で占めていた地位の変遷を跡づけた。平野はフランス・ルネサンス期末の魔女学、医学、法学を採り上げ、主にヨーハン・ヴァイヤーの著作『魔女の幻惑』の、この分野の著作としての斬新さ、特に、「学術論文」であるべきジャンルに、「語る愉悦」を持ち込んだ側面を明らかにした。さらに、ジャン・ボダンのヴァイヤーに対する論難が、ヴァイヤーの「物語性」を非難しており、この非難が司法的伜組みで入念に作成されたこと、つまり相手を魔女として告発することを目的としていたことを明らかにした。平野の研究に対しては、東京大学大学院人文社会系研究科より博士号が授与された。西村はデカルトに於ける「無」と「ゼロ」の概念が、「無からの創造」の概念を基礎づけている、その「仕組み」を哲学的に解体する操作を、カントと比較しつつ進めていった。植田は、18世紀に於ける反理性の地平を開拓し、特に「夜」の表象について研究を進めると同時に、サドの「ジュスティーヌ』(岩波文庫)の翻訳をも完成させた。
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