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ドイツ語圏におけるナショナリズムと文学的モデルネ

研究課題

研究課題/領域番号 09610512
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 独語・独文学
研究機関大阪大学

研究代表者

金子 元臣  大阪大学, 言語文学部, 教授 (10081605)

研究分担者 金子 元臣  大阪大学, 言語文学部, 教授 (10081605)
研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード近代(化) / モダニズム / ナショナリズム / 文化 / ドイツ / 産業資本主義 / 表家 / 文化主義
研究概要

本研究は、19世紀後半以降の芸術上のモダニズムと「ナショナルなもの」との関連を探ることを中心的テーマとしている。1871年「ドイツ第二帝国」が成立する。ドイツにおける近代国家には19世紀後半という特徴が刻印される。一方に近代的システムの推進力となってきた「科学・技術」信仰と産業資本主義的システム、他方で他の西欧諸国との違いを強調する「精神的」ドイツ性の強調である。産業資本主義的合理化の進行によって経済的・社会的領域の生活世界の植民地化が明らかになると、それへの反動のように自律化していく「文化」の領域へ加熱した期待がかけられていく。19世紀後半におけるモダニズムはこれをエネルギーとして展開していく。遅れて出発したドイツにおいては、この「文化」への負荷のかかりかたは他の西欧諸国より大きかったといえる。「政治」「社会」という領域から離陸した「文化」の領域は、消費と私的生活へと移行していくことで新たな価値領域となって、孤立化した魂の「内面性」を表すものとして復権していく。「ナショナルなもの」もこの領域にすくい上げられることによって、内面的・精神的「帰属」の代替形式として、国民的感情の共同体の「表象」の地位を得ていき、拠り所を失い孤立した精神の存在根拠を与えるものして、モダニズムの内面領域との交錯を見せるのである。

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 平田達治監修 金子元臣他編集: "中欧-その変奏" 鳥影社, 512 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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