研究概要 |
昨年に引き続き,テクストの電算データ≪Gryphius-Corpus≫を作成することが中心になった。 電算データ作成は,もっとも手工業的ながら,現在のところ有効と考えられるスキャナー入力を行ったが,原テクストとの照合がもっとも重要であった。次いで,データ公開を念頭において,ハイパーテクスト形式に加工することに相当の労力を要した。原テクストがドイツ文学(Fraktur)であるため,本来はそうしたフォント加工も行いたかったが,現状では力が及ばなかった。 試行錯誤の上,グリューフイウスのソネット集は第4集までの200編をヴァリアントをつけて完成することができた。しかし,ブラウザー依存(IE)の問題の解決が残っている。 今後の課題として,シソーラス構築とデータベース(DB)追加の他に,入力テクストDBの電子図書館Gutenberg-Projektへの公開を行いたいと考えている。
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