• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

世界諸言語における語順の地理的および系統的分布に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09610529
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 言語学・音声学
研究機関弘前大学

研究代表者

山本 秀樹  弘前大学, 人文学部, 助教授 (20200834)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード言語類型論 / 語順類型 / 整合的語順 / 類型地理 / 世界諸言語 / 比較言語学 / 言語接触 / 言語類型地理論 / 再建 / 地理的分布 / 系統的分布 / 語順変化 / 準整合的語順 / 通時変化
研究概要

本研究では、およそ3,000言語まで語順データを拡大し、それらを系統別に分類し、世界の各地域別に語順分布地図を作成していった。その結果、語順データ、系統別語順分布表、語順地図のいずれにおいても、世界で最大規模のものを完成させることができた。そして、それらの分析を通じて、以下の点を実証することができた
言語類型地理論的に見れば、整合的VO型、整合的ないし準整合的OV型という、2つないし3つの語順類型のみが地球上で大きな連続的まとまりを成して存在している。不整合的語順を持つ言語は、たとえ数の上では多数存在しても、そのいずれか一つのタイプのみでそのような大きなまとまりを成して分布している地域はどこにも存在せず、それらは、異なるタイプ間の言語接触や、別の語順タイプへの変化というような、地理的ないし歴史的な要因を負いながら、整合的タイプの周辺に存在している。したがって、やはり整合的語順類型というものが、人類言語にとって基本的、理想的、原型的なタイプとして存在し、不整合的語順類型は、整合的タイプの周辺域にしばしば推移的に存在するタイプと考えられる。
また、現在は、整合的なOV型とVO型とが、ほぼ同等に地球上に分布している。しかし、歴史的に見ると、かつては、大部分の地域がSOV型語順の言語で占められており、VO型の地域というのは、大語族が拡大を始める新石器時代に入る以前は、きわめて限られていた可能性が高いと思われる。
本研究の成果は、すでに数本の論文として発表することができたが、今後は、語順の地理的、系統的分布をさらに綿密に研究し、著書の形にしていくことも考えている。

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 山本秀樹: "世界諸言語における語順の地理的分布の変遷"一般化言語学論叢. 第1号. 49-72 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamamoto Hideki: "A Survey of Areal Distribution of Word Order around the World"Sprachtypologic und Universalienforschung. Vol.52. 64-77 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山本秀樹: "世界言語類型地図-語順から見た言語類型地理"言語類系地理論シンポジウム論文集. (仮題,印刷中). (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamamoto, Hideki: "History of Areal Distnbutlon of Word Order around the World"Journal of General Linguistics. 1. 49-72 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamamoto, Hideki: "A Survey of Areal Distribution of Word Order around the World"Sprachtypologic und Universalienforschung. 52. 64-77 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamamoto, Hideki: "A Map of Typology of the World's Languges : Typogeography of Word Order"Papers for Symposium Typology. (in press). (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamamoto Hideki: "A Survey of Areal Distribution of Word Order around the World"Sprachtypologie und Universalienforschung. vol.52. 64-77 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 山本秀樹: "世界言語類型地図-語順から見た言語類型地理"言語類型地理論シンポジウム論文集. (仮題, 印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 山本秀樹: "世界諸言語における語順の地理的分布の変遷" 一般言語学論叢. 第1号. 49-72 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi