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臨床試験をめぐる倫理的・法的諸問題の比較法的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09620008
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 基礎法学
研究機関神戸大学

研究代表者

丸山 英二  神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10030636)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード臨床研究 / インフォームド・コンセント / 被験者 / 既存資料 / 遺伝情報の開示 / ヒトゲノム / 包括的同意 / 既採取試料 / 同意能力 / 倫理委員会
研究概要

1.本研究では,わが国における臨床研究の実情について認識を得た後,合衆国における規制のあり方を検討するとともに被験者への補償などについて欧米の実態を把握し,それらの知見を踏まえて,わが国での研究倫理指針の経緯と内容の検討を行った。2.合衆国での規制に関しては,現在までの経緯と,現在の規制体制の把握に努めた。連邦レベルの規制には,各省庁が実施・補助する研究に適用されるものと,新薬等の臨床試験に適用される食品医薬品局による規制とがある。そのうち主導的であったのは,前者のうち厚生省による規制であり,今日ではそれに基づいて作られたCommon Ruleが関係全省庁によって適用されている。その特徴は,(1)実効性確保の手段として,研究施設に対して被験者を保護することを確約する書面の提出を求め,(2)現実に被験者保護の責任を担う機関として,施設内審査委員会の設置を求め,(3)被験者保護の要として,インフォームド・コンセントの要件をおくこと,に求めることができる。3.わが国の指針については,「遺伝子解析研究に付随する倫理問題等に対応するための指針」,「ヒトゲノム研究に関する基本原則」,「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」などについて,策定に参画した経験を踏まえて,その内容を検討した。共通する重要な論点として,(1)既存資料及び包括的同意,(2)遺伝情報の開示の許容性・義務性,の問題があり,合衆国の資料等の検討を踏まえた研究の結果,(1)については,再同意取得が原則で,例外的取扱いには厳しい要件を課すべきで,包括的同意については,提供者が同意の対象を理解できるように配慮することを条件に認める余地があるが,そのためには研究活動の実情の周知が不可欠であること,(2)については,わが国の指針・原則が,開示を許容する態度を取る方向にあることを確認するとともに,開示の義務を肯定すると読める合衆国の判決を紹介した。

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 丸山英二: "ヒトを対象とする研究に関する合衆国の規則(2)"神戸法学雑誌. 47巻3号. 616-599 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 丸山英二: "臨床研究に対するアメリカ合衆国の規制"年報医事法学. 13号. 51-68 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 丸山英二: "クローン、ES細胞、遺伝子研究に関する生命倫理"法律時報. 72巻7号. 1-3 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 丸山英二: "ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する最近の政府指針"ジユリスト. 1193号. 49-56 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Eiji MARUYAMA: "United States Regulations for the Protection of Human Research Subjects(2)"Kobe Law Journal. Volume 47, Number 3. 616-599 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Eiji MARUYAMA: "Regulations of Clinical Trial in the United States"Journal of Medical Law. Number 13. 51-68 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Eiji MARUYAMA: "Clone, ES Cells, Genetic Research and Ethics Guidelines"Horitsu Jiho. Volume 72 Number 7. 1-3 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Eiji MARUYAMA: "Recent Sets of Governmental Guidelines on Human Genetic Research"Jurist. Number 1193. 49-56 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 丸山英二: "遺伝子検査-子どもの場合(2)"年報医事法学. 15号(未刊). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 丸山英二: "臨床研究に対するアメリカ合衆国の規制" 年報医事法学. 13号. 51-68 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 丸山英二: "ヒトを対象とする研究に関する合衆国の規則(2)" 神戸法学雑誌. 47巻3号(印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 丸山英二: "臨床研究-アメリカの場合" 年報医事法学. 13号(予定).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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