研究課題/領域番号 |
09620027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際法学
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研究機関 | 敬愛大学 |
研究代表者 |
庄司 真理子 敬愛大学, 国際学部, 助教授 (20192627)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 国連 / 国連専門機関 / NGO / 地域的国際機構 / 行政調整委員会 / 下位地域的国際機構 / 紛争予防 / 予防外交 / 国連平和維持活動 / 国連行政調整委員会(ACC) / 国連システム / 国際連合 / オブザーバー.ステータス / 国際法上のコントロール / 国際平和維持活動 / 世界貿易機関(WTO) / 国連の経済制裁措置 / WTOの対抗措置 / 国際貿易センター(ITC) / 国際通貨基金(IMF) / 世界銀行(IBRD) |
研究概要 |
国連と専門機関との協力、調整の場合、行政調整委員会(ACC)を中心として、行政問題諮問委員会(CCAQ)、国際人事委員会(ICSC)、その他、行政財政問題諮問委員会(ACABQ)、計画調整委員会(CPC)などが関わっている。この調整方法は、予算、プロジェクト、人事などの機能ごとになされている点が特徴的である。他方、国連と地域的国際機構との調整に関して、ACCのごとき中心的な調整機関を国連事務局におくことを検討し、研究していた。地域的国際機構との調整を検討する場合に、機能ごとの調整ではなく、地域ごとに調整することが妥当であろう。また、ACCに近い形式で、1994年より、2年おきに地域的国際機構の事務局長を国連本部に招請して国連との調整会議を開催している。調整会議は、テーマを設定してなされている。1998年は紛争予防がテーマであった。現在この議事録について分析中である。なお地域的国際機構との調整会議は、目下のところ公式会議ではないため、議事録も公にしていない。同会議の公式化が望まれる。さらに国連事務局と地域的国際機構の事務局の間にも公表されていない協力協定が存在する。このような非公開の協力協定の法的な存在意義も検討するべきであり、現在、分析検討中である。協力協定は公開し、国際公法上の条約として認定されるようにするべきであると考えている。国連は世界政府のような中央集権的な機関ではない。国連に期待される役割は、国際社会に存在する、専門機関、地域的国際機構、下位地域的国際機構、非政府組織などの、様々なアクターによる活動を調整することである。将来、国連は分裂ではなく、分権的な国際社会における様々なアクターの調整機関となるであろう。そのためにも今後も国連による調整能力を検討し研究し続けることが重要である。
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