研究課題/領域番号 |
09620070
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉田 修 広島大学, 法学部, 助教授 (60231693)
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研究分担者 |
小池 聖一 広島大学, 総合科学部, 助教授 (70274024)
小柏 葉子 広島大学, 総合科学部, 助教授 (30224091)
森邊 成一 広島大学, 法学部, 教授 (50210183)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 日米安保体制 / アジア太平洋 / 日米安全保障条約 / 日本外交 / 国際政治 / 日米関係 / 安保 / アジア / 太平洋 / 外交 / オセアニア |
研究概要 |
本研究は、「日米安保体制」が、アジア・太平洋地域の平和と経済発展を含んだ広い意味での安定にどのような意味を持っていたのかという論点を意識しつつ、アジア・オセアニアの、日本を潜在的脅威と認識していた諸国の観点から見た日米安保体制の歴史的意義を明らかにすることを目的とした。 研究期間中、広島大学平和科学研究センターとの共催で、フィリピン政治、オーストラリア外交、日米安保成立史、日米関係、インドネシア外交の専門化を招聘し、5回の研究会を行った。これらの研究会を通じ、研究分担者の間には次のような認識が共有された。すなわち、日本とアジア太平洋諸国との関係は安定的なものになったが、それは日米安保条約の存在そのものと言うよりは、アメリカを中心とした地域全体の、総合的な安保、政治、経済上の関係の緊密化がもたらしたものであり、「日米安保体制」とは、国際政治上は、日米関係を越えた、そうした広い文脈で理解されるべきである。 こうした共通認識を踏まえ、研究代表者・分担者は個別の研究を進めた。これらは、日米安保条約締結以降、アジアが軍事同盟網の形成にどういう契機かあらかかわっていったか(吉田)、日本はどのような役割を果たそうとしたか(森邊)、国際環境の変化が対日観をどのように変えていったか(小柏)という観点から、日米安保を中心とするアジアの安保体制の意味にアプローチしている。また、資料として、1960年代に池田・佐藤両内閣の外相として活躍した椎名悦三郎の関係未公刊文書を紹介した(小池)。 研究成果は、できるだけ早い時期に、広島大学平和科学研究センター研究報告シリーズの一として公刊する予定である。また、収集資料のデータベース化については、いろいろな難点があるが、ホームページの開設等を検討中である。
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