研究課題/領域番号 |
09630040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策(含経済事情)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
江崎 光男 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (60029915)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | CGEモデル / 中長期展望 / 地域開発 / 環境問題 / 貿易自由化問題 / 生産性 / 東アジア諸国 / 中国 / 評価・展望モデル / 他部門一般均衡 / 開発計画 / 地域モデル / 四川省 / インドネシア / 中長期計画 / 通貨危機 / 日本 |
研究概要 |
開発計画・開発政策・開発問題の分析・評価・展望モデルとして、特に中国を対象にしてCGEモデル(Computable General Equilibrium Model)を作成し、その中国経済への応用を中心に報告書をとりまとめた。類似のモデル分析は、ベトナムを手始めに、タイ・インドネシアについても部分的に試みられている。中国経済への応用は、成長・環境・貿易自由化・地域開発に関連する諸問題の分析と展望であるが、これらの問題およびモデル分析に不可欠である生産性(TEP)の分析にも報告書のかなりの部分が充てられている。 本研究の方法論的な成果は次の3点である。第1に、最新1997年の産業連関表をベースに、10〜35の産業分類で、2020年位までの長期シミュレーションに耐え得る中国経済のCGEモデルを開発した。産業分類は、環境分析の場合にはエネルギー部門を詳細にするとか、貿易自由化の分析の場合は製造業部門を細分するなど、弾力的に処理可能である。第2に、この全国モデルを2地域(四川省+その他中国)に拡張して、2地域リンクの中国CGEモデルを開発した。これを多地域リンクの中国モデルに拡張することは容易であり、地域レベルの環境問題や貿易自由化問題などの分析・展望が可能になる。第3に、以上のモデル分析に不可欠である生産性(TFP)と資本ストックを計測する新しい方法を開発した。それを全中国と30の省・直轄市・自治区に摘要し有効な結果を得た。産業への摘要は、データの制約もあり、未だ試行段階である。 移行経済中国は、21世紀に向けて、(1)持続的成長の達成(2)マクロ・コントロールの実践(3)均衡のとれた地域発展という3つの大きな課題に直面している。本研究の研究課題として、中国経済が直面する上記3問題に関する総合的なCGE分析を予定している。
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